現地レポート:世界三大料理トルコのガストロノミーと歴史遺跡
古代都市遺跡の規模に驚くイズミルやエーゲ海沿いのリゾートと
ケバブからオスマン帝国宮廷料理まで、食を楽しむトルコの旅
地中海、エーゲ海、黒海に隣接、ヨーロッパとアジアにまたがるユーロアジアに位置し、古くからさまざまな文明に育まれてきた国トルコ。食においても東西の食文化が融合した味わい深いトルコ料理は世界三大料理に称される。トルコ航空の成田・関空/イスタンブール線のデイリー運航で、さらに需要にはずみがつきそうなトルコの魅力をイスタンブールとイズミル近郊を中心にレポートする。
エーゲ海沿岸の街イズミルから
足をのばして古代都市遺跡へ
イスタンブールまでは、日本に就航して23年目、この3月から成田・関空からデイリー便が就航しているトルコ航空を利用。エコノミーでも、歯ブラシなどがセットされたアメニティとスリッパが配られ、オンデマンドのエンターテイメントは映画など350近いセレクション。DO&CO社が開発した機内食には、冷凍素材を一切使用していない。
イスタンブールでトランジット、さらに飛行時間1時間でエーゲ海の真珠といわれるイズミルに着く。イスタンブールに次ぐ規模の港湾施設を持つ輸出で栄える港町でもある。海岸沿いにホテルのカフェが続き、夏には観光客で賑わう。中心の広場には19世紀終わりのオスマン帝国時代から街のシンボルである時計台があり、通り沿いのバザールでは地元住民と観光の買い物客でいっぱいだ。
翌日、イズミルから75km、車で1時間強のセルチュクへ向かい、エフェス古代都市遺跡を訪れる。世界七不思議とされるアルテミス神殿が建てられた地であり、クレオパトラも訪れ、5000年前から7世紀にいたるまで人が住んでいたという都市遺跡は、その保存状態のよさに驚かされる。ナイキのロゴマークの元である翼を持つニケ像、古代の浴場、ヘラクレスの彫られた門、図書館など、人の営みを感じさせる遺跡の存在感に目を見張る。卒業旅行シーズンでもあり、古代遺跡を間近に見にきた学生グループも目立ち、教育旅行としても格好の素材といえる。