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シニア旅行動向、ネット予約主流に-海外旅行は10%台、JTB調査

  • 2012年4月6日

完全退職後の消費意欲は高く

完全退職後に増えると思う旅行形態    現在の旅行形態は国内旅行が多く、A世代とB世代の約3割は年に3回以上の国内宿泊旅行をしている。海外旅行もA世代とB世代退職者が多く、この2年間で海外旅行に出かけているのは3割強。C世代は3割を切り、B世代でも勤務者の方が退職者より少なく、旅行の回数には仕事による時間の制約が影響していることがうかがえる。旅行形態は国内旅行、海外旅行ともに「周遊型パッケージ」が多い。

 旅行の同行者は約85%が配偶者で、どの世代もほとんど差がない。ただ、A世代では「同級生や学校を通じて得た友人・知人」(22.3%)、「現在属しているサークルや同行の集まりの友人」(17.8%)が、他の世代よりも多い。一方、C世代は「成人している子ども(未婚)」(31.5%)が、他世代よりも抜きん出ている。

 旅行の目的では、「夫婦で一緒に楽しい時間を過ごす」が最も多く、全世代で6割以上となった。年代別で見るとA世代やB世代退職者は自然志向が強く、「紅葉や桜や新緑など季節の風景を楽しむ」(A世代:53.3%、B世代退職者:52.4%)が、B世代勤務者(40.9%)やC世代(39.8%)よりも明らかに多い。また、A世代では「健康維持、増進のための旅行」が20.0%と、他の層よりも圧倒的に高くなっているのも特徴的だ。

 さらに、完全退職後に増えると思う旅行の目的は、「夫婦で一緒に楽しい時間を過ごす」がどの年代も5割以上で最多であるものの、そのほか「今までに行ったことがない自然景観や自然遺産を訪れる」「紅葉や桜や新緑など季節の風景を楽しむ」といった自然に関わる旅行が人気。また、B世代勤務者は「その土地ならではの美味しいものを食べる」(33.1%)で、他の年代よりも高かった。

 完全退職後に増えると思う旅行形態については、現在の旅行形態と同様に、国内旅行、海外旅行ともに「周遊型パッケージ」が多い。ただし、海外旅行の「観光地に滞在するフリータイム型のパッケージ旅行」と「航空機や宿泊施設を手配して個人で観光する旅行」については、増えるとするB世代勤務者(海外フリー型:20.3%、海外個人:15.4%)が他の年代より高くなっている。