シニア旅行動向、ネット予約主流に-海外旅行は10%台、JTB調査

  • 2012年4月6日

ネットショッピング経験も半数以上
完全退職後の消費意欲も積極的

 現在の生活・消費スタイルを見ると、どの世代も「無理しない、肩肘張らない生活をしたい」が最も多く、特にB世代完全退職者(84.9%)が最も多い。インターネットショッピングの利用はどの年代層も65%以上と高く、A世代(69.3%)に次いでB世代退職者(66.8%)と、高い年代の方の利用が多いようだ。また、「インターネットや雑誌などの情報源から情報を取り入れるようにしている」も約半数。また、「ツイッターやフェイスブックなどのSNSを使っている」人は約1割。スマートフォンを持っている人は1割未満と少ないが、A世代(3.5%)からC世代(9.8%)には開きがあり、年齢が若い方が多くなっている。

 また、回答者のうち、夫婦どちらかが働いている人の完全退職後の生活、旅行観では、B世代勤務者は「節約が基本だが、自分の趣味や好きなことにはお金をかける」(46.6%)、「自由な時間が増えるので、自分の趣味や好きなことにお金をかける」(45.8%)が他の世代よりも多く、「将来の生活が不安なので、節約して贅沢をしないように努める」(45.3%)よりも若干だが上回っている。「金銭の不安はあまり感じていない」(16.5%)も、他の年代より6ポイントも高い。

 さらに、全回答者のうち、完全退職者(夫婦とも働いていない)の場合、「節約が基本だが、自分の趣味や好きなことにはお金をかける」(53.3%)が最も多く、次いで、「自由な時間が増えるので、自分の趣味や好きなことに時間をかける」(48.8%)、「家族や親族とのつながりを大事にする」(48.0%)、と続き、「将来の生活が不安なので、節約して贅沢をしないようにする」(45.1%)を上回った。また、「金銭の不安はあまり感じていない」(23.4%)も、これから完全退職を迎えるB世代勤務者よりも6ポイント以上高く、不安が少なく、消費に対して積極的な傾向が見られる。