トラベルコーポレーション、アジア市場強化で新会社設立
コンチキ・ホリデイズなど35以上のブランドで、世界約60ヶ国で旅行関連事業を展開するトラベルコーポレーションは、グループ直営会社としてロンドンに「トラベルコーポレーション・アジア」を設立した。日本を含めたアジアのビジネスに特化することで、アジア部門の営業体制の強化をはかる考え。グループ各社の商品素材を利用し、アジア発ヨーロッパ、中南米などの需要取り込みをはかり営業を展開していく。
新会社設立に伴い、4月1日から、日本でトラファルガーツアーズの傘下として展開してきた「トラファルガー・ジャパン」の社名を「トラベルコーポレーション・ジャパン」に変更。運営母体もトラベルコーポレーション・アジアとした。同社リージョナルディレクター・ジャパンの大野義幸氏は、グループ内の連携を深めることで、トラファルガーツアーだけでなくトラベルコーポレーショングループ各社がもつ旅行商品素材を利用し営業を展開する考えを示した。
まずはヨーロッパを中心に運航しているリバークルーズ会社、ユニワールドの販売促進に取り組む考え。現在はBtoBを取り扱っているが、将来的にはBtoCへの販売も検討したい考えだ。また、コンチキ・ホリデイズやインサイト・バケーションズなど、すでに旅行会社が販売している商品については、認知向上のためのプロモーション活動を展開する。
なお、トラベルコーポレーションはインバウンドへの参入にも意欲的で、昨年来日した同社社長兼最高経営責任者のブレット・トールマン氏も2013年からインバウンド事業に進出する計画について言及している。大野氏も現段階ではトラベルコーポレーション・ジャパンが直接取り扱うか、旅行会社に運営を委託するかは不明としながらも、同社で将来的にインバウンドを取り扱っていく可能性があるとした。