フュージョン・リゾート、新タイプのリゾートで中部ベトナムの新旅行を提案

  • 2012年3月8日

 ベトナムのフュージョン・リゾートはベトナム中部を核に、新コンセプトのリゾートを展開していく。スパに焦点を当て、スパ料金をインクルーシブにする「フュージョン・マイア」と、食文化に焦点を当て、飲食や食に関わるアクティビティ料金をインクルーシブとする「フュージョン・アリア」、ファッションとカクテルに焦点を当て、ファッションショーの開催やバーに趣向を凝らす「フュージョン・ザナ」の3つのブランドで、ブティックタイプの5ツ星クラスのプロパティとする。

 現在は2010年2月にオープンした「フュージョン・マイア・ダナン」のみだが、今年5月には「フュージョン・アリア・ホイアン」をオープン。12月にはホーチミンに、ホテルタイプの「フュージョン・マイア・サイゴン」をオープンする予定だ。「フュージョン・ザナ」の展開は2014年以降を予定している。

 来日したセールス&マーケティング・ディレクターのティモシー・ライ・トリ・ティエン氏は「中部ベトナムの新しい旅行を提案したい」とアピール。「フュージョン・マイア・ダナンとフュージョン・アリア・ホイアンを組み合わせることで、スパとベトナム料理を中心とする食という楽しみが加わり、中部ベトナム旅行の魅力が広がる。反対に、スパと食を切り口に、デスティネーションとしての中部ベトナムを紹介することも可能だ」と提案する。

 ホイアンの街中にカフェとマッサージを提供する「フュージョン・ラウンジ」を用意しており、両リゾートからのシャトルバスも運行。観光中のトイレや休憩時の利用などが可能で、ホイアンでの街歩きも楽しめるようにしている。日本からの予約はホールセールのパッケージツアーが主流だといい、グループ内のリゾートのパッケージ料金も販売していく。

 ティエン氏によると、日本人の宿泊シェアは12%で全世界で1番多く、日本市場向けのサービスにも力を入れている。昨年9月にはコンシェルジュやバトラーのようなサービススタッフ「フュージョニスタ」で日本語スタッフも用意。今後、オープンするリゾートにも配置していく予定だ。すでにリピート率が55%と高く、クチコミでの予約も多いといい、今後もリピーターの獲得に向けてサービス内容を充実させていく意向だ。

 なお、同リゾートでは上記のほか、2014年にかけて「フュージョン・アリア」ブランドで、ダラットやファンティエットなどでの開業も予定している。