スペシャリストインタビュー<DS>:日本通運 土岐温史さん

実りある教育旅行をシンガポールに仕掛けたい

 入社から15年、日本通運で団体営業ひと筋に歩んできた土岐さん。大型インセンティブを何本も抱える時代から現在の厳しい時代まで、団体旅行の移り変わりを見つめてきました。そんな土岐さんも今や中堅クラスとなり、後輩を育てる立場に。デスティネーション・スペシャリスト(DS)はあくまで個人の意思で取得し、顧客とのセールストークに活かしているといいますが、その背中を見てDSに興味を示す後輩社員も現れているとか。今回は行く度に新たな発見があるというシンガポールの話を中心にうかがいました。


日本通運 東京旅行支店 団体営業第二部
首都圏営業第二課 係長
土岐温史(どきあつし)さん
2010年度(第6回)デスティネーション・スペシャリスト スペイン認定
2011年度(第7回)デスティネーション・スペシャリスト シンガポール認定


Q.旅行業界へ入ったきっかけは何ですか

 大学に国際観光学科があり、観光に興味をもったのがきっかけです。ホノルルマラソンに参加したり、卒業旅行で海外へ行ったりはしましたが、大学時代に印象的だったのは研修で訪れた中国ですね。ゼミの研修で北京へ行ったのですが、15年前はまだ高度経済成長の前で、通りいっぱいに自転車が走っていたり、裸同然で歩いている人がいたりで、ちょっとしたカルチャーショックでした。


Q.卒業後、日本通運で営業職に就かれたのですね

 はい、当社に入社して15年、職場の異動は結構ありましたがずっと団体営業を担当してきました。小さなサークルのグループ旅行や社員旅行、大型インセンティブなど、さまざまなグループを担当してきましたが、この15年でさまざまな状況が変化しています。グループ規模は小さく、旅行期間は短くなり、特に価格競争が活発な国内においては、インターネットとの競争という厳しい時代になっています。