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ドーチェスター、旅行会社との関係重視を強調-レジャー、MICEの取り込みも

  • 2011年10月26日

右から)ドーチェスター・コレクション リージョナル・セールス・ディレクターの惟任純氏、ロンドン・セールスマネージャーのジェニー・ジェームス氏、パリ・セールス・マネージャーの鈴木猛彦氏  ドーチェスター・コレクションから、リージョナル・セールス・ディレクターの惟任純氏、およびパリとロンドンの各セールス・マネージャーが来日し、最新情報ならびにマーケット動向などについて説明した。

 ドーチェスター・コレクションは欧州を中心に9軒のホテルを展開。昨年11月にはロンドン郊外のアスコットに「カワースパーク」、今年9月1日にはロンドン市内に「45パーク・レーン」をそれぞれ開業した。8月にはジュネーブの「ル・リッチモンド」が傘下に入り、10月にはロサンゼルスの「ホテル・ベルエア」をリニューアルオープンしている。

 カワースパークはヒースロー空港から20分ほど。周辺にはウェントワース・ゴルフ場やアスコット競馬場もあり、多彩なアウトドア・アクティビティが楽しめるのが特徴だ。惟任氏は「到着時、あるいは帰国時の宿泊として、ロンドン市内での滞在をプラスするという使い方もある」と提案。キッズクラブも用意しており、その充実した設備から、ファミリーやMICEの取り込みにも力を入れていきたい考えだ。

 また、45パーク・レーンはアールデコを基調としたコンテンポラリー・デザインのホテル。スイートを含む全45室はハイドパークビュー、最上階のペントハウスからはロンドン市街が見渡せる。そのデザイン性から若い世代を中心にプロモーションをしていきたい考えだ。同ホテルの宿泊者は隣接する「ザ・ドーチェスター」のレストランやスパなどを、サインで利用することも可能。ザ・ドーチェスターには3ツ星レストランの「アラン・デュカス」も入る。

 ロンドンのセールスマネージャーであるジェニー・ジェームス氏は「日本人のお客様には日経新聞、お茶のセット、和朝食などを用意している。テーラーメイドのサービスがドーチェスターの強み」とアピール。現在、ザ・ドーチェスターの日本人シェアは3.5%だが、来年にかけて4.5%まで増やしていきたい考えだ。また、同ホテルはコーポレート需要が7割と大きいが、今後は日本の旅行会社とのパートナーシップを強めながらレジャー需要の取り込みも強化していく方針。

 一方、パリでは「ル・ムーリス」と「ホテル・プラザ・アテネ」を展開。どちらもハイエンドなホテルとして日本でも人気が高い。日本人シェアはル・ムーリスで約10%、プラザ・アテネで約3%。パリのセールス・マネージャーである鈴木猛彦氏は「日本マーケットは安定している。現在でもリピーターは多いが、今後さらに増やしていきたい」と話す。また、パリについてはレジャー客の7割が旅行会社経由の予約であることから、旅行会社との関係も引き続き重視していく考えを示した。

 「その時、その都市でしかできない体験を提供していきたい」と惟任氏。グループとしては、2015年までにホテル数を15軒にまで増やすのが目標だという。