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あわら・三国で「オンパク」 福井県、体験や一乗谷など話題提供

 社団法人福井県観光連盟はこのほど、大阪市内のホテルで観光商談会を開いた。県内の自治体、観光関係者らがJTBや日本旅行など9社20人の北陸方面担当者らに地元情報を説明した。

 県北部では10月15日から「越前あわら・三国温泉泊覧会(オンパク)」が始まる。初めての開催で、あわら温泉や三国地区の文化、食、温泉など地域資源を生かしたプログラムを11月13日まで実施する。温泉旅館の女将主催で行われる芸妓の踊りやお座敷遊びの体験、吉崎御坊にちなんだ蓮如上人の足跡をガイドとともにたどる企画から、おいしいコーヒーの入れ方教室など多岐に渡るプログラムを開発した。

 あわら温泉の関係者は「個人的なイチ押しは、元女子レーサーが案内役をする競艇入門です。ボートレース三国で、競艇の奥深さを感じてください」。

 福井市では、戦国期の遺構を復元保存した「一乗谷朝倉氏遺跡」が注目スポット。歴女ブームに加えてソフトバンクモバイルのテレビコマーシャルで観光客が急増しているという。市内ホテルの営業スタッフは「日本さくら百選に選ばれている足羽川の桜並木も自慢の景観です」。

 大野市は、北陸の小京都と称されるまち歩きをアピール。老舗の菓子屋や酒店などで食べ歩きが楽しめるクーポンを商工会議所が600円で販売している。さらに資料館の入館料や循環バスの乗車券が付いた1千円のクーポンもある。市担当者は「市内へ貸切バスでお越しいただいた場合、1台に付き1万円を補助する事業も始めました」。

 県観光連盟の前田建二副会長(あわら温泉・ホテル美松)は「今日の商談会を機に、福井への商品造成をぜひお願いしたい」と話していた。


情報提供:トラベルニュース社