四国で地旅博覧会、全旅・池田社長、今年度中に開催の意向
着地型旅行の普及拡大に地域と協働して取り組んでいる全旅(池田孝昭社長)が、四国での地旅博覧会開催を計画している。地域の着地型商品を一堂に集め、全国のANTA会員ネットワークで流通販売を試みる。9月9日、香川県琴平町の湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭で開いたJR四国との連絡会議で、池田社長が意向を示した。
今後、四国地域の地旅推進リーダーの吉本隆一さん、四国各県の全旅営業所長を中心に詳細を詰める。開催地は香川県内の琴平町をメーンに調整する。早ければ2012年早々に地旅博覧会を開催する予定。
9日の会議には、琴平町の小野正人町長、琴平町観光協会の近兼孝休会長、JR四国営業部の斉藤益男課長、四国4県の全旅営業所長らが出席。池田社長は「地旅博覧会をぜひ四国でやってほしい。地旅の理念が地域を活性化する。地域が活性化しなければ、我々の市場も広がりません」と呼びかけた。
小野町長は「四国へ多くの方にお越しいただけるよう、全旅が大々的に取り組んでいただけることを期待しています」。近兼会長は「地元からの発信を強化する視点はチャンス。インバウンド一辺倒でなく、地元を盛り上げることも大切です」とし、地旅博覧会への期待感を示していた。
地旅博覧会は、これまで佐賀県唐津市や長野県飯山市で試行している。四国開催が正式決定すれば初の本格開催となり、JR四国や香川県旅行業協会などの着地型商品の販売を強化、ANTA会員に送客を呼びかける。
情報提供:トラベルニュース社