ジェイティービー（JTB）グループ24社の2011年7月の旅行取扱概況で、海外旅行全体の取扱人数は前年比0.2％減となり、6月の11.0％減（JTB京阪トラベルを除く23社の数値）から大きく改善した。方面別ではシンガポールが33.5％増、韓国が22.8％増、台湾が1.0％増、北米が0.7％増と伸びた。また、ルックJTBとJTBお買得旅の取扱人数は9.5％減で、台湾が18.8％増、韓国が15.1％増とプラス成長したほか、ハワイが4.7％減、欧州が15.5％減などとなった。

　海外旅行の総取扱額は4.5％減の461億9400万円で、このうち団体旅行は6.2％減。一般団体は企業が4.2％増、宗教が36.6％増、組織が0.1％増となったが、教育旅行が5.4％減となった。一方、企画商品は全体が4.8％減でルックJTBとJTBお買得旅が2.7％減、メディア商品が0.7％減。FITの取扱額は3.4％増であった。

　このほか、国内旅行は15.0％減の770億1000万円で、団体旅行が3.9％減、企画商品が18.5％減と苦戦。ただし、団体旅行のうち「官公庁・自治体」は108.6％増となったほか、企画商品もエースJTBは7.4％減に留まった。一方、個人旅行は17.4％減であった。なお、国際旅行は47.6％減の16億5300万円であった。