KNT、7月の海外旅行13%減、企画旅行はプラス成長

  • 2011年9月10日

 近畿日本ツーリスト(KNT)の2011年7月の旅行取扱状況で、海外旅行は前年比13.1%減の102億6221万8000円となった。団体旅行は、震災などの影響が尾を引き、43.6%減の14億7011万2000円と苦戦。特に一般団体が延期、あるいは自粛による間際申し込みの大幅減、さらに昨年の上海万博の反動もあって51.3%減の11億6684万1000円となった。ただし、学生団体は44.2%増の3億327万1000円と回復。また、企画旅行も3.1%増の50億3255万4000円とプラスに転じた。個人旅行は13.0%減の37億5955万2000円であった。

 一方、国内旅行は、一般団体が復興需要の取り込みや大型の宗教イベントなどにより5.6%減の22億64万2000円と堅調に推移。学生団体も15.6%増の25億2262万7000円となり、団体合計は4.6%増の47億2326万9000円と5ヶ月ぶりにプラス成長。企画旅行も前月よりも8ポイント近く回復し、11.8%減の104億7459万7000円。個人旅行は16.3%減の46億3848万9000円で、国内全体では9.5%減の198億3637万7000円となった。

 なお、外国人旅行は引き続き原発事故の影響を受けているものの、少しずつ回復傾向がみられるといい、35.3%減の3億7809万1000円。海外、国内を含めた総取扱額は11.1%減の308億8414万4000円で、減少幅は前月よりも1.2ポイント回復した。