Marriott Bonvoy

トランスネットが韓国企業と提携、まずは「10万人泊」

  • 2011年9月10日

 旅館やホテルの客室在庫一元管理システム「ROOMBANK(ルームバンク)」を運営するトランスネットは、韓国の旅行会社「シャープトラベルサービス」と提携し、韓国向けに日本のホテルや旅館の予約、販売サービスを展開する。9月16日にシャープトラベルサービスが韓国で立ち上げる宿泊予約サイト「Sharp Japan Hotel」に、トランスネットがルームバンクに契約している施設の情報や商品内容を提供。運営するシャープトラベルサービス側で韓国語に自動翻訳し、販売する。

 シャープトラベルは、一部オンライン宿泊予約サイトが提供する日本のホテルや旅館は高価な施設が多いとの認識から、一般顧客へ販売しやすい価格帯の商品提供をめざしていた。そこで、今年2月、当時日本国内向けにトランスネットが展開していた「やど上手」に着目。やど上手で提供していた施設がシャープトラベルの求める価格帯の施設内容と合致したため、提携について依頼し実現した。

 シャープトラベルサービスは、新韓銀行のクレジットカードや、韓国でのワールドスパンの運営を担うシャープ・インクの旅行部門を担当する100%子会社。シャープ・インクのカード会員や有料顧客への告知や販売代理店での代理販売、サイト広告などを通じ販売につなげるねらい。さらに、2011年冬までにはチェジュ航空(7C)など韓国格安航空会社(LCC)と、オンラインで連携した販売も始める計画だ。こうした多数の販売チャネルを通じ、初年度は10万人泊をめざす。

 なお、「Sharp Japan Hotel」の予約手数料はルームバンクの手数料とあわせて、9%から10%。トランスネットによると、同様のサービスを海外で提供するサイトでは、20%から30%程度の手数料を設定する企業もあることから、施設にとっても利用しやすいと見ている。また、施設への予約通知も氏名は英語表記となるため、韓国語がわからない場合も安心して利用できるようにした。このほか、ノーショー対策として、クレジットカード情報を必須入力としているが、支払いは宿泊客が現地でおこなう仕組みだ。