現地レポート:ニューヨークの「今」を感じる新提案、高コスト回避策も
変わり続けるニューヨーク
9.11メモリアルも間もなく開館
新たな流行の発信地「DUMBO」
9.11メモリアルはオープン間近
冒頭でも触れたとおり、ニューヨークは変化を続ける街だ。そのニューヨークで今、「以前のSOHOの役割を担っている」(ニューヨーク市観光局ツーリズム・ディベロップメント ヴァイス・プレジデントのマキコ・マツダ・ヒーリー氏)のがブルックリンのDUMBO(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)エリア。若いアーティストやデザイナーが集まり、流行の発信地となっているという。
ブルックリンと聞くとなんとなく治安が悪そうな印象を持つが、実際のところは、ニューヨーク市全体は2008年、2009年と「全米で最も安全な大都市」になっている(2010年は未発表)。実際に現地を訪れてみても、アートギャラリーやブティックが並ぶ街並みにはそうした面影すら感じない。
高級住宅街のブルックリン・ハイツなどでは19世紀以降の古い建物が多く残っており、各年代の多様な建築様式に歴史を感じながら散策することもできる。DUMBOエリアとあわせて、芸術や文化的な興味を持つ旅行者にはおすすめのエリアだ。ブルックリンは、マンハッタンから地下鉄1本で繋がっており、中心地との組み合わせも容易。
また、今年はあの9.11から10年の節目となる年。ニューヨークでは、「9.11メモリアル&博物館」のメモリアル(慰霊碑)セクションが9月11日にオープンする予定だ。ツインタワーのあった場所には大きな滝ができ、慰霊碑には犠牲者の名前が刻まれている。メモリアルセクションの事前公開はすでに始まっているが、9月11日は犠牲者の家族によるセレモニーを実施し、9月12日から一般に公開するという。博物館は2012年9月のオープン予定だ。
なお、NYCCではこのメモリアルのオープンに合わせて、ロウアー・マンハッタン地区の11軒の参画ホテルがレイト・チェックアウトつきの週末限定特別プランを用意するなど、同地区への誘客を強化するキャンペーンを展開しているところだ。