将来見据えCIプロジェクト推進 山代温泉観光協会、120万人集客目指す
石川県・山代温泉観光協会(萬谷正幸会長=瑠璃光)はこのほど、ゆの宿白山菖蒲亭で通常総会を開いた。
萬谷会長は冒頭のあいさつで「昨年暮れ、5年後、10年後の山代温泉の将来ビジョンを発表した。これは2014年の北陸新幹線開業で首都圏からどのようにしてお客様を増やすかを考えたもので、将来的には120万人の人たちに来ていただける魅力ある温泉地にしたい」と、北陸新幹線開業による集客に期待を寄せた。
今年度事業は北陸新幹線開通に向けた同温泉の魅力づくり「山代温泉第2次CIプロジェクト」の積極的な推進を行い、歴史・伝統に裏づけされたホスピタリティの充実化、温泉情緒と文化の深化に向けた取り組みを実施する。
昨年度に山代温泉のシンボルの一つ「古総湯と湯の曲輪(がわ)周辺」が完成したことから、120万人誘客の実現、歩いて楽しい湯の里づくりに基づいての温泉文化の活用、サービス・施設充実、古総湯・湯の曲輪を中心とした温泉情緒あふれるまちなみづくり、新しい山代温泉のキャッチフレーズ、デザインシステムの整備と新しいコミュニケーション手法による情報発信を行う。
新キャラクターとして開湯伝説のヤタガラスをモチーフにしたゆるキャラ「やましろ すばクロくん」を制作し、印刷物やグッズ製作に取り組むことを決めた。
総会後、温泉エッセイストの山崎まゆみさんが「温泉をテーマにした まちの活性化について」を演題に講演。山崎さんはアジア、アフリカ、南米、オセアニアなど20カ国の温泉を訪問している経験から「古総湯がせっかく完成したのだから、明治を意識した山代温泉らしさを出した演出があれば魅力的になる」とアドバイスした。
情報提供:トラベルニュース社