観光庁、観光復興国際シンポジウムを仙台で開催、UNWTO事務総長を招聘

  • 2011年6月29日

 観光庁は10月5日、仙台市で「東日本大震災・観光復興国際シンポジウム」(仮称)を開催する。10月8日から14日に韓国で開催される世界観光機関(UNWTO)の総会の前段として開催を決定したもので、UNWTOのリファイ事務総長を招聘。震災からの復興の状況を直接見てもらい、元気な日本の姿を世界に発信する機会とする。これにより、訪日外国人旅行者の回復と交流拡大をはかり、各地域の観光復興への取り組みと地域経済の活性化につなげる考え。シンポジウムでは観光復興に関するパネルディスカッションと、元気な日本の姿を世界に発信するためのアピールなどを予定している。

 なお、UNWTOは観光に関する唯一の国際機関で、加盟国は154ヶ国、準加盟地域が7地域。民間団体などの賛助加盟員が350団体に及ぶ。世界の観光振興を目的に、観光政策に関する意見交換や技術協力、統計整備、各種セミナーを実施している。総会は隔年で開催しており、全加盟国などを対象に国際観光発展に向けた諸問題などを検討している。