厚労省が「旅館向け評価シート」作成 ジョブ・カードに活用

 旅館業務に関する能力を評価できるモデルシートを厚生労働省が作った。モデルカリキュラムも作成し、旅館業界にジョブ・カード制度の職業訓練に活用することを促している。

 同省ではすでに、全国旅館生活衛生同業組合や国際観光旅館連盟、日本観光旅館連盟などの協力を得て旅館業の職業能力評価基準を策定した。モデル評価シート、モデルカリキュラムなどの作成についても旅館3団体と連携し検討してきた。

 作成したモデルは、旅館業務のうち「接客サービス」と「調理」の2つ。接客サービスのカリキュラムでは衛生管理や服装、身だしなみ、送迎など実習(OJT)と、旅館業の心構えや概要など座学(Off-JT)を設定。有期で雇用しながら訓練したり、人材育成に活用できるよう作成した。カリキュラムに対応する評価基準、評価シートのモデルも用意されている。

 評価シートなどのツールは厚労省HPで公開している。

情報提供:トラベルニュース社