姫路城の「大天守」を間近で 修理見学施設「天空の白鷺」オープン 

 「平成の大修理」が行われている姫路城(兵庫県姫路市)で、大天守の修理見学施設「天空の白鷺」が3月26日にオープンした。世界文化遺産の修理の常時公開は日本初。姫路城の貴重な姿を眺められる機会とあって注目を集めている。

 平成の大修理は8万枚超の瓦の葺き直しや漆喰の修復などを2009−14年度にかけて実施。今後、本格修理に入る予定になっている。

 同施設では、エレベーターで見学スペースの7、8階に上がり、大天守の大屋根や最上層の5層部分を間近で眺められるほか、姫路市内や播磨灘が一望できる。今後、時期によっては漆喰塗りや瓦の葺き直しなど「匠の技」に触れられる。

 3月23−25日に開かれたプレオープンでは、眼前に広がる大天守の壮大な風景と城郭建築の精巧な技術に、招待客から感嘆の声が漏れていた。

 入館料は大人200円、小人100円。別途、入城料大人400円、小人100円が必要。

 見学は予約優先で、ウェブサイトから。東日本大震災の影響で団体のキャンセルがあったものの、当日券が好調で、3月31日には入館者が1万人を突破した。


情報提供:トラベルニュース社