成田、平常通りの運営をアピール、地震関連情報をホームページで提供

  • 2011年3月24日
 成田国際空港(NAA)は3月23日、東北地方太平洋沖地震発生後の現況を発表し、ターミナル施設や運航支援施設、燃料供給体制など、ほぼすべての施設が平常通り機能していることをアピールした。すでにNAA公式ウェブサイトでは地震関連情報として、ターミナル施設やフライト、アクセス、航空機燃油施設などの情報のほか、福島第一原子力発電所事故の影響などについて掲載。特に、原発事故の影響については、午前10時と午後5時の1日2回の更新をしている。これは、千葉県市原市と茨城県鉾田市、東海村の放射線量データを、千葉県ホームページや茨城県環境放射線監視センターのホームページの情報をもとに案内するもの。「NAAは同施設から約200キロ離れており、千葉県や空港北側の茨城県が公表する放射線測定結果をみると、現在まで健康に影響を与えるレベルではないということ」としている。

 また、航空機燃料については基準通り7日分以上を備蓄しており、通常の運航に支障となる被害はないという。また、空港機能を維持するための航空機運航支援車両や緊急車両などの燃料も確保しており、安全で円滑な運用が継続されているとしている。

 一方、電力供給のひっ迫を受け、節電対策を実施。空港内では3月14日から、一部のエレベーターの運転休止や、館内照明の一部消灯などを実施している。計画停電は現在まで、空港内では実施されていないが、今後発生した場合も航空管制施設や滑走路の照明施設、無線施設などの空港機能の最低限必要な設備については、非常用電源から供給され、運航に支障のない体制を整えている。

 なお、ウェブサイトでの地震関連情報の提供は現在、日本語版と英語版の2言語対応だが、中国版と韓国版の掲載準備も進めている。


▽成田空港ホームページ
http://www.narita-airport.jp/jp/

※3月23日現在


▽地震関連情報一覧
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