国内旅行者が未来の海外旅行者に、動機付けで需要喚起−エイビーロード調査
エイビーロードはこのほど、国内旅行と海外旅行を検討した人の検討内容や旅行動向について調べ、国内旅行する人には海外旅行への潜在需要があるとの調査結果をまとめた。調査では、2009年12月から2010年11月までの1年間に国内旅行に行った人のうち海外旅行にも行った人の割合が、国内旅行に行かず海外旅行には行った人よりも約2倍高かった。また、国内旅行と海外旅行を並行検討して国内を選んだ理由では、観光地や観光資源など特定の目的が決め手となったと答えた人が最多となった。
リクルート旅行カンパニーエイビーロード・リサーチ・センターセンター長の稲垣昌宏氏は、こうした結果を踏まえ、国内旅行実施者に絞って海外旅行をプロモーションする方が、ランダムに実施するよりも効率が良く、さらに海外旅行でも目的を打ち出すことで需要を取り込めると指摘。政府観光局や航空会社によるプロモーションだけでなく、旅行会社もこうした傾向をふまえ販売促進することで海外旅行需要の取り込みにつながるという。
例えば、政府観光局や航空会社のプロモーション戦略では、日本市場全体に対してではなく、「国内旅行者市場に向けたブランディングが必要」と述べ、「何をするか、どこに行くかという目的を持たせる訴求をしないといけない」と話す。さらに、対象とするセグメントに対しキラーコンテンツをひとつ決めてアピールすることも重要だという。
また、旅行会社については、店頭も告知メディアととらえ、海外、国内といったパンフレット配置ではなく、ロング、3日以内の旅行、など条件によって並び替えることで国内旅行検討者にも海外旅行を検討する機会がうまれると紹介。このほか、住宅街、オフィス街といった店頭の立地にあわせて顧客層が変わることから、中身の同じパンフレットでも表紙を顧客層別に変えることで訴求しやすくなるとした。
なお今回は、マクロミルモニターを対象に2段階の調査を実施。第1段階として2009年12月から2010年11月までの宿泊旅行の検討有無と実施有無を聞き、第2段階として、国内宿泊旅行あるいは海外旅行を検討し、かつ国内宿泊旅行に行った人に詳細な項目を聞いた。また、じゃらん宿泊旅行調査2010、インテージのインテージ・ネットモニターによる海外旅行調査、海外渡航構造調査2010のデータも引用した。
リクルート旅行カンパニーエイビーロード・リサーチ・センターセンター長の稲垣昌宏氏は、こうした結果を踏まえ、国内旅行実施者に絞って海外旅行をプロモーションする方が、ランダムに実施するよりも効率が良く、さらに海外旅行でも目的を打ち出すことで需要を取り込めると指摘。政府観光局や航空会社によるプロモーションだけでなく、旅行会社もこうした傾向をふまえ販売促進することで海外旅行需要の取り込みにつながるという。
例えば、政府観光局や航空会社のプロモーション戦略では、日本市場全体に対してではなく、「国内旅行者市場に向けたブランディングが必要」と述べ、「何をするか、どこに行くかという目的を持たせる訴求をしないといけない」と話す。さらに、対象とするセグメントに対しキラーコンテンツをひとつ決めてアピールすることも重要だという。
また、旅行会社については、店頭も告知メディアととらえ、海外、国内といったパンフレット配置ではなく、ロング、3日以内の旅行、など条件によって並び替えることで国内旅行検討者にも海外旅行を検討する機会がうまれると紹介。このほか、住宅街、オフィス街といった店頭の立地にあわせて顧客層が変わることから、中身の同じパンフレットでも表紙を顧客層別に変えることで訴求しやすくなるとした。
なお今回は、マクロミルモニターを対象に2段階の調査を実施。第1段階として2009年12月から2010年11月までの宿泊旅行の検討有無と実施有無を聞き、第2段階として、国内宿泊旅行あるいは海外旅行を検討し、かつ国内宿泊旅行に行った人に詳細な項目を聞いた。また、じゃらん宿泊旅行調査2010、インテージのインテージ・ネットモニターによる海外旅行調査、海外渡航構造調査2010のデータも引用した。