ブルネイ、手つかずの自然、治安をアピール−日本人訪問者数拡大めざす

  • 2011年2月25日
 日本アセアンセンターは2月22日から26日まで、ピースフルブルネイをテーマにブルネイウィークを開催している。23日には旅行会社を対象にトラベルセミナーを実施。観光素材について紹介し、業界内での認知向上と商品造成を促した。日本アセアンセンター観光交流部部長代理の高築浩一氏は、ブルネイへの日本人訪問者数が少ないとしながらも、2009年のJATA世界旅行博で実施したアンケート結果では訪問したい国として回答した人はカンボジア、マレーシアに並ぶと話し、「ブルネイは高いポテンシャルを持っている」と話した。また、ブルネイの魅力として、大自然と穏和な国民性、治安の良さ、イスラム文化の4点をアピールしていく。

 フレーミー・トラベル・サービス・インバウンド&MICE事業部マネージャーのスグマラン・ナイァ氏はブルネイの基本情報を説明したほか、ウルウル・ナショナル・パーク・リゾートマネージング・ディレクターのアンソニー・チェン氏が日本人旅行者向けの観光素材を紹介。ブルネイでは、ジャングルウォークやキャノピーウォークなどのほか、ダイビングや乗馬、ラフティングやゴルフが楽しめ、例えばジャングルウォークでは専門のガイド、伝統料理を取り入れた食事が付くハーフデイツアーなどがある。また、ブルネイではアルコールが禁止されているため、セグメントによってはネックになる可能性を示しつつ、逆に訴求ポイントとしてアピールできるとし、若年層の旅行や健康をテーマにしたツアー造成についても提案した。

 同日はブルネイの建国記念日で、夜にはブルネイと取引のある企業、各国政府観光局、各国大使、マスコミ600名を招きレセプションを開催。特命全権大使のモハマド・アリアス・セルビニ氏は、「ブルネイウィークを通じて、日本の旅行会社の方々にはブルネイを知ってもらい、より多くの観光客を送客してほしい」と話し、「まったく開発されていないジャングルが多く、特にエコツーリズムを楽しんでほしい」と紹介した。今後はトラベルセミナー以外にも投資やビジネスなどのイベントを開催していく予定だ。

 なお、2010年のブルネイへの空路での到着者数のうち、日本人は3615人とアセアン10ヶ国で最も少なかった。全世界では前年比27%増の19万9992人で、2011年は全世界で20%増をめざす。


※訂正案内(編集部 2011年3月3日 11時26分)
高築浩一氏の役職名に誤りがありました。お詫びするとともに訂正いたします。