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ゴールドコースト、20・30代女性がボリュームゾーン−洪水など影響なし

  • 2011年2月18日
 ゴールドコースト観光局とクイーンズランド州政府観光局は2月15日、ゴールドコースト・ジャパン・ミッションの来日にあたり、セミナーと勉強会を開催した。2010年は日本航空(JL)の減便の影響はあったものの、ゴールドコーストへの日本人旅行者数は通年で前年比3%増の10万5000人とプラス成長。2011年度も3%増をめざす考えだ。クイーンズランド州政府観光局マーケティング部長の柴田正三氏は、20代から30代の女性層をボリュームゾーンと位置付け、パワースポットや、オーガニック、地産地消の食事、ビーチリゾート、スパなど日本の女性を魅了する素材が多数そろうとアピール。また、2011年7月2日と3日に開催予定の第33回ゴールドコーストマラソンでは昨今のマラソンブームに期待を示し、日本から1200名の集客を目標に設定した。

 また、クイーンズランド州政府観光局マーケティングマネージャーの小林芳美氏は、約1億ドルをかけたゴールドコースト空港の改修完了により、日本語表示の案内や日本語を話すスタッフが常駐するなど利便性が向上したと説明。さらに、空港から車で約20分ほどのサーファーズ・パラダイスも改修工事を進めており、6月にはホテルとアパートメントからなる「ヒルトンサーファーズ・パラダイス」とコンドミニアム「ソウル」の2軒のホテルが建ち、完了する予定だ。

 このほか、ゴールドコースト観光局局長のゴードン・プライス氏によると、新しい見どころとしてウルル(エアーズロック)とともにアボリジニの聖地として有名なマウントウォーニングを訪れてオーガニックレストランで食事するなど、パワースポット巡りをツアー素材としてアピールしていく考えという。

 なお、クイーンズランド州政府観光局局長の西澤利明氏は、「洪水やサイクロンで心配されていた方も多かったが、ケアンズ、ハミルトン島、ゴールドコーストなどの観光地については、ほとんど影響がなかった」と話し、ゴールドコーストへの送客を引き続き訴えた。


▽オーストラリア、日本人訪問者数が2ケタ増

オーストラリア政府観光局(TA)シニアマーケティングエグゼクティブの雨宮秀行氏は冒頭の挨拶で、2010年12月から2011年1月にかけて、日本人訪問者数が前年比12%増の40万人に達したと述べた。また、5月から6月頃、日本旅行業協会(JATA)と共催で、ウエディング&ハネムーンをテーマにした視察研修旅行を催行すると発表。詳細については3月20日前後、JATAのウェブサイトで募集案内をする予定だ。