富裕層市場の商談会が東京で初開催−ブロッサム・ジャパン、来年は京都で

 招待者限定のラグジュアリー・トラベル・マート「ブロッサム・ジャパン2011」が1月18日から21日まで、東京で開催された。同イベントを企画、運営するルシオール代表取締役のジェイ・マーテンズ氏は、「2年間の準備期間を経て日本市場でのニーズを探ってきたが、富裕層市場向けの素材や情報がバイヤー、セラーともに不足しているという声があった」と説明。最初のステップの場としてブロッサムジャパンを設け、「国内外のキーパーソンが一堂に会し、日本と海外の関係者を繋ぐことで富裕層市場向けのプラットフォームを構築する」ことをねらったという。

 実際にアウトバウンドを取り扱う旅行会社やプライベートツアー手配会社のバイヤーからは、「出展者数が少ない」といった声も聞かれたものの、「今までコンタクトパーソンがわからなかったところや、顔を見たことがなかった取引先と直接会えたことで安心感が生まれた」、「小規模ながらもハイエンドな富裕層向きの隠れ家的ホテルなど新しい旅行素材が見つかった」など肯定的な意見も多く寄せられた。

 3日間の展示、商談会の期間中、世界35ヶ国から出展者120名、バイヤー180名、メディア35名が出席。インバウンドとアウトバウンドの両面に焦点をあてており、バイヤーの割合は日本が60%、海外が40%となった。なお、2012年のブロッサム・ジャパンは2月14日から京都で開催する予定だ。