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ハワイ州観光局、10月の日本人訪問者数は1.6%増−大阪の座席供給量が課題

  • 2010年12月9日
 ハワイ州観光局(HTJ)によると、10月の日本人訪問者数は前年比1.6%増の10万5422人で、1月から10月の累計でも5.1%増の101万5683人となった。一方、座席供給量は日本航空(JL)の減便や機材の小型化で5.3%減の12万7546席となった。HTJ代表の一倉隆氏によると、日本路線のロードファクターは平均約73%だが、8月から10月にかけては約83%から84%と好調だという。同氏は乗客に韓国人など日本人以外もいるため、厳密な数字ではないとしながらも、「円高要因もあるが、日本人のハワイへの需要は強いものがある」と分析した。

 一方で、一倉氏は課題として座席供給量の減少でパッケージ商品の座席が取りにくくなっている点をあげる。ハワイ路線では、東京はハワイアン航空(HA)が11月19日から羽田/ホノルル線を運航しており、中部も12月22日からデルタ航空(DL)が中部/ホノルル線の運航を開始することで改善される見込み。しかし、関空では、旅行会社から販売する席がない、といった声が聞こえているといい、一倉氏は「大阪がマーケット全体の課題」とし、DLの関空/ホノルル線機材の大型化に期待をみせた。

 また、HAが来年ハワイへ2便目の就航を検討していることから、「大阪から就航する可能性もある。需要の改善を期待したい」とし、「2011年は170万席にはとどかなくても、ポジティブな数になれば」と述べた。

 なお、日本人の平均滞在日数は0.9%増の5.55日、1日あたりの消費金額は9.2%増の301米ドル、総消費金額は11.9%増の1億7620万ドルと好調だった。また、数は少ないがインセンティブが66.7%増の2715人と6ヶ月連続の増加となった。