アクセスランキング、1位はアクセスインター営業停止−チャーター関連も
[総評] 今週は、大阪の第1種旅行会社アクセスインターナショナルが営業を停止した記事が1位になりました。全国旅行業協会(ANTA)大阪府支部によると、12月3日18時現在、11月30日の営業停止から200件以上の問い合わせが入っており、特に1日と2日は電話が殺到したといいます。3日にはやや落ち着いてきたとのことですが、債権者数や債権額は依然として不明なままです。ANTAとしても同社側と連絡が取れないそうで、弁済業務が滞ることが懸念されます。
ランキング2位のジェイティービー(JTB)による内外航空サービスの子会社化も多くのアクセスがありました。突然の発表でとても驚きましたが、実際にはゼロコミッション化や直販の拡大など、1位の記事にも関係する環境変化のなかで予想されていた流れに沿うものでしょう。JTBの志賀典人常務は今後もインハウス系企業の譲受を進める方針を明示されており、今後の展開が気になるところです。
このほか、3位にはサニー航空(S1)のチャーター計画の記事が入りました。。皆様もお感じかもしれませんが、最近になって日本市場ではあまり馴染みのない航空会社によるチャーター運航の話題が増えており、トラベルビジョンでもブルーパノラマ航空(BV)、メリディアーナ・フライ航空(IG)、ハイフライ航空(5K)についての記事を掲載しています。
こうした動きの背景には、チャーター規制の緩和や日本航空(JL)の路線縮小があると思われ、例えばIG、BV、5KはJLが撤退したイタリアへの運航計画を立てています。JLが撤退したからといってイタリアが人気デスティネーションであることは変わりなく、馴染みのない、と書いてしまいましたけれども、例えば5Kは33本を完売しているとのことで、すでに支持を得ているケースもあるようです。
ただし、懸念もあります。まずは定期便の座席が埋まることが大前提ですし、突然多くのチャーター便が似たような方面に設定されることで需要が分散し、結果として旅行会社の損失につながってしまっては元も子もありません。当然ながら「飛んでこない」事態も絶対に避けなければなりません。また、こうしたリスクを旅行会社だけが負わなければならないことにも疑問を感じます。
とはいえ個人的には、定期便のレジャー用座席が限定される中で、チャーター便によって座席供給量が増加することは歓迎すべきことと考えています。懸念される課題一つひとつにきちんと対応し、飛行時間の短縮などチャーター便のメリットを活用して魅力的な旅行を提供できれば、間違いなくそれは旅行会社の価値となるはずです。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年11月第5週、12月第1週:11月29日2時〜12月3日18時)
第1位
◆第1種アクセスインターが営業停止−全日空代理店、09年度負債は7.4億円(10/12/01)
第2位
◆JTB−CWT、内外航空を子会社化へ−業務渡航シェア15%に、選択と集中を加速(10/11/29)
第3位
◆サニー航空、年末から日本へチャーター計画、双方向強みに定期便化も視野(10/11/30)
◆サニー航空、年末年始のチャーター中止−代替提案、2月以降は予定通り(10/12/03)
第4位
◆アジア・太平洋地域の渡航先、日本の人気続く−マスターカード調査(10/11/30)
第5位
◆エア・アジアX、3割が他社乗り継ぎも−CEOが「アライアンスは20世紀の遺物」(10/11/29)
第6位
◆全日空、LCC共同事業準備室を新設、12月1日付け−人事異動も(10/12/01)
第7位
◆フィリピン、9月の日本人訪問者数は前年並み、累計は2ケタ増に(10/12/02)
第8位
◆エア・カナダ、羽田線就航を3月に延期、夏に向け営業強化(10/12/02)
第9位
◆スターフライヤー、初の関空国際チャーターを運航へ−2月と3月に計6往復(10/11/29)
第10位
◆スカンジナビア、映画「ノルウェイの森」で観光誘致、キャンペーン開始(10/12/02)
ランキング2位のジェイティービー(JTB)による内外航空サービスの子会社化も多くのアクセスがありました。突然の発表でとても驚きましたが、実際にはゼロコミッション化や直販の拡大など、1位の記事にも関係する環境変化のなかで予想されていた流れに沿うものでしょう。JTBの志賀典人常務は今後もインハウス系企業の譲受を進める方針を明示されており、今後の展開が気になるところです。
このほか、3位にはサニー航空(S1)のチャーター計画の記事が入りました。。皆様もお感じかもしれませんが、最近になって日本市場ではあまり馴染みのない航空会社によるチャーター運航の話題が増えており、トラベルビジョンでもブルーパノラマ航空(BV)、メリディアーナ・フライ航空(IG)、ハイフライ航空(5K)についての記事を掲載しています。
こうした動きの背景には、チャーター規制の緩和や日本航空(JL)の路線縮小があると思われ、例えばIG、BV、5KはJLが撤退したイタリアへの運航計画を立てています。JLが撤退したからといってイタリアが人気デスティネーションであることは変わりなく、馴染みのない、と書いてしまいましたけれども、例えば5Kは33本を完売しているとのことで、すでに支持を得ているケースもあるようです。
ただし、懸念もあります。まずは定期便の座席が埋まることが大前提ですし、突然多くのチャーター便が似たような方面に設定されることで需要が分散し、結果として旅行会社の損失につながってしまっては元も子もありません。当然ながら「飛んでこない」事態も絶対に避けなければなりません。また、こうしたリスクを旅行会社だけが負わなければならないことにも疑問を感じます。
とはいえ個人的には、定期便のレジャー用座席が限定される中で、チャーター便によって座席供給量が増加することは歓迎すべきことと考えています。懸念される課題一つひとつにきちんと対応し、飛行時間の短縮などチャーター便のメリットを活用して魅力的な旅行を提供できれば、間違いなくそれは旅行会社の価値となるはずです。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年11月第5週、12月第1週:11月29日2時〜12月3日18時)
第1位
◆第1種アクセスインターが営業停止−全日空代理店、09年度負債は7.4億円(10/12/01)
第2位
◆JTB−CWT、内外航空を子会社化へ−業務渡航シェア15%に、選択と集中を加速(10/11/29)
第3位
◆サニー航空、年末から日本へチャーター計画、双方向強みに定期便化も視野(10/11/30)
◆サニー航空、年末年始のチャーター中止−代替提案、2月以降は予定通り(10/12/03)
第4位
◆アジア・太平洋地域の渡航先、日本の人気続く−マスターカード調査(10/11/30)
第5位
◆エア・アジアX、3割が他社乗り継ぎも−CEOが「アライアンスは20世紀の遺物」(10/11/29)
第6位
◆全日空、LCC共同事業準備室を新設、12月1日付け−人事異動も(10/12/01)
第7位
◆フィリピン、9月の日本人訪問者数は前年並み、累計は2ケタ増に(10/12/02)
第8位
◆エア・カナダ、羽田線就航を3月に延期、夏に向け営業強化(10/12/02)
第9位
◆スターフライヤー、初の関空国際チャーターを運航へ−2月と3月に計6往復(10/11/29)
第10位
◆スカンジナビア、映画「ノルウェイの森」で観光誘致、キャンペーン開始(10/12/02)