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フッティルーテン、日本人利用者が増加傾向に−11年のクルーズ商品を紹介

  • 2010年11月24日
 ノルウェーのクルーズ会社、フッティルーテンは11月18日にセミナーを開催し、2011年のクルーズ商品について紹介した。フッティルーテン日本地区販売予約センターの宮澤陽子氏は、「日本人利用者は毎年20%程度ほど増加している」と好調な様子を述べた。これまでは区間クルーズを組み込んだ北欧の商品が多かったが、長く利用する人が多くなっており、「デスティネーションの中の一部ではなく、フッティルーテンを目的に訪れる人が増えた」との認識だ。2011年は通常のクルーズに加え、テーマクルーズとしてバードウォッチングや北極探検家にちなんだ商品などをアピールしていく。

 5月には、ミツユビカモメやウミガラスなど数100万羽の渡り鳥がノルウェーを訪れることから、2011年5月20日出発のバードウォッチングをテーマにしたクルーズを設定。10月14日に出発する北極探検家ツアーは探検家であるフリッチョフ・ナンセンの人生や困難などについて講義を受けたり道筋をたどるというもの。このほかにもノルウェーの有名作曲家のエドヴァルド・グリーグをテーマにしたクルーズや、ノルウェーの憲法記念日を祝う雰囲気を味わうクルーズなどを用意している。

 宮澤氏は、「フッティルーテンは日本人のイメージする豪華さやエンターテイメント性の高いクルーズとは違う」と話しており、「クルーズの垣根を取り払っていきたい」という。従来の“クルーズ”のイメージとは違うことを逆手にとり、気軽に楽しめることを伝えて船旅自体を楽しむクルーズとしてアピールする。2011年は「(北欧商品の中で)フッティルーテンに乗船するツアーをスタンダードにしたい」と意気込んだ。