モルディブのカヌフラ、「信頼と実績」で高評価を維持へ−家族層取り込みも

  • 2010年10月6日
 モルディブの5ツ星ホテル「カヌフラ」からこのほどセールス&マーケティング・マネージャーのドミニク・ヨハネス・バベル氏が来日し、日本市場への期待と今後の戦略を語った。カヌフラは、現在はサン・リゾーツ・ホテルズの傘下だが、2008年4月まではワン&オンリーのブランドで運営。日本市場では10年前から営業活動を展開してきており、現在のところワン&オンリーとしての認識が先行しがちという。しかし、バベル氏は「サービスの質はむしろ良くなっている」と語り、10年間で積み上げた旅行会社との信頼関係と実績を活用しつつ、日本人宿泊客のシェアの維持と、新たなブランドイメージの確立をめざしたい考えを示した。

 バベル氏はまた、今後モルディブにジュメイラやシックスセンシズ、マンダリン・オリエンタルなどの高級ホテルの開業が予定されているが、それらとの競争においても日本市場で活動してきた実績が武器になると説明。「旅行会社はこれまでの経験から、カヌフラがお客様に満足していただけるホテルだと知っている。その意味でカヌフラはリスクのない選択肢」であるとした。

 今後、日本市場ではハネムーナーだけでなく、家族やOL層などにも注力したい考え。家族旅行に関しては、2歳から11際の子ども向けの施設「キッズクラブ」を設けるなど、カヌフラが子どもの受け入れに積極的であることを強調。広い敷地内で、静かさを求める宿泊客と子ども連れの家族客がともに満足できる宿泊体験を提供可能という。また、OL層などに対しては、充実したアクティビティ、スパなどをアピールする。