ハワイのセントレジス、まずは認知向上から−セントレジスホテル大阪に期待

  • 2010年10月5日
 ハワイのカウアイ島にあるセントレジス・プリンスヴィル・リゾートから総支配人のミルトン・スガールビ氏がこのほど来日し、弊紙インタビューに答え日本マーケットへの今後の展望を語った。

 スガールビ氏は「まずは旅行会社に対しホテルの認知向上から」と方針を述べた。同氏はセントレジスのターゲットが富裕層であり、「宿泊費が高額の場合は、お客様からさまざまな質問がある。旅行会社は商品を売るために知識がないとならない」とし、「今は旅行会社のスタッフに情報を訴求し教育することに注力している。まずはホテルの魅力を伝えるところから」と、旅行会社スタッフに対し認知向上をはかる考えだ。今後は業界向けセミナーを実施するなど、情報を引き続き訴求していく。

 また、今年10月に開業したセントレジスホテル大阪を「セントレジスのブランドを日本に発信するいい機会だ」と見る。セントレジスホテル大阪は日本初の同ブランドのホテル。スガールビ氏は、今までセントレジスを知らなかった客層に対しブランドの認知向上をはかることで「セントレジス・プリンスヴィル・リゾートに日本人が訪問しやすくなるのでは」と期待感を示した。

 現在セントレジス・プリンスヴィル・リゾートの客層は約95%がアメリカ本土の富裕層で、日本人は2%から3%にとどまっている。スガールビ氏はハワイアン航空(HA)の羽田/ホノルル線の就航でホノルルへのアクセスが向上することから「離島に訪問する日本人が増えるのでは」と日本マーケットの拡大に期待を示した。さらに、円高や、景気が回復基調であることも日本人の増加要因となるとの考えだ。

 なお、セントレジス・プリンスヴィル・リゾートは2008年から1億米ドル(約83億2900万円)かけて客室やゴルフコースをはじめ全体のリノベーションを実施し、ハワイ初のセントレジスとして2009年10月1日にリニューアルオープンしたホテルだ。以前のヨーロッパ風の内装をハワイの雰囲気を活かしたハワイアンスタイルに変更し、ハレレア・スパを新設した。客室はスタンダードルーム201室、ジュニア・スイート41室、スイート10室の計252室で、ジュニア・スイート以上にはバトラーサービスが付く。日本人コンシェルジュも2名おり、日本人マーケットの成長に伴い、今後日本語を話せるスタッフを増やしていく予定だ。

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※訂正案内(2010年10月6日 13時00分)
訂正箇所:第3パラグラフ第1文、第2文
誤:セントレジス・大阪

正:セントレジスホテル大阪

訂正箇所:関連記事タイトル
誤:159室

正:160室

お詫びするとともに訂正いたします。

※訂正案内(2010年10月13日 9時50分)
訂正箇所:第5パラグラフ第1文
誤:100万米ドル(約8329万円)

正:1億米ドル(約83億2900万円)

お詫びするとともに訂正いたします。