ペニンシュラ、ビジネス需要取り込みへ−レジャー需要は維持拡大

  • 2010年9月15日
 ザ・ペニンシュラホテルズはこのほど、各ホテルの総支配人らによるロードショーを実施した。同社マーケティング部長のジーン・フォレスト氏も来日し、日本市場に対する営業戦略について語った。

 ジーン氏によると、今後はビジネス需要の取り込みを強化する方針から、今年から日本市場向けに新たにセールスマネージャーを設置し日本人担当者を起用。ジーン氏は、「レジャー需要を大事にしつつビジネス需要取り込みに注力したい」と話す。今後は、ザ・ペニンシュラ東京内に設置したセールスオフィスが中心となり、業務渡航を取り扱う旅行会社や一般企業などに対し、セールスを展開していく。

 また、10月でオープンから1周年を迎えるザ・ペニンシュラ上海総支配人のポール・チェン氏も本誌インタビューに応え、日本市場を重視する姿勢を見せた。全体のなかでは日本人宿泊者数は4%とシェアは大きくはないものの、日本/上海間のフライト数が多いことや、短時間で訪れることができることから、日本のレジャー需要を引き続き積み増していく考えだ。特に、上海万博終了後のプロモーションとして、デラックスルームの宿泊2泊と朝食、空港送迎、フットマッサージなどの特典を組み込み1名あたり3900人民元で利用できる「スペシャル・ロング・ウィークエンドパッケージ」プランを提案。旅行会社もツアーに組み込むことが可能だという。

 一方、ザ・ペニンシュラホテルズはグループ全体でビジネス需要の獲得に取り込んでいるが、チェン氏は「強化はしていきたい」としつつ、ビジネス渡航者にとってはプードン地区のホテルの方が便利であることから、バンド地区での滞在のメリットをどうアピールするかが課題との認識。そのため、まずは現在80%を占めるレジャー市場に取り組む姿勢だ。