タヒチ観光局、ブランドイメージの認知向上はかる−7月から需要回復の兆し

  • 2010年8月30日
 タヒチ観光局はブランドイメージの認知向上をはかり、メディアでの露出を高めていく。タヒチ観光局レプレゼンタティブ兼マーケティング・オフィサーの武田光弘氏は、このほど実施したワークショップでの弊紙の取材に対し、「皆が憧れる高級デスティネーションというタヒチのブランドイメージを維持し、認知を高めていきたい」と考えを述べた。

 武田氏によると、タヒチの2010年1月から5月の日本人訪問者数は前年比19%減となり、1月の地震や自然災害などの影響もあり落ちこんだ。一方、7月は皆既日食ツアーの売れ行きが好調だったこともあり「7月に入り回復の兆しがみえてきた」という。この機会にテレビでの露出を強化することでタヒチの認知向上をはかる考えだ。テレビ番組内での露出に加え、11月から2011年3月の期間でミニ番組枠を利用し、22回にわたってタヒチをテーマにした番組を放映するなど、継続的に露出を実施していく。

 旅行会社に対しては、引き続きタヒチ・スペシャリスト養成講座「ティアレ・タヒチ・エージェント」の受講を訴えていく。武田氏はタヒチの旅行商品の単価が高いことから、「旅行会社が旅行者にしっかり説明しないと、商品は売りにくい」とし、教育プログラムの重要性を強調した。養成講座には現在300名の受講者がいるが、ティアレ・タヒチ・エージェントとして正規認定された者は80名にとどまる。今後は受講者の正規認定を促すとともに、正規認定者に対してもさらに高いレベルの問題を設定し提供するなどプログラムを変更していく考えだ。