ホテルズドットコム、日本は成長市場−認知向上で若い女性層から取り込みへ

  • 2010年6月14日
 ホテルズドットコムは6月11日、日本市場向けの販売戦略について記者会見を開催した。同社アジア・パシフィック最高経営責任者のヨハン・スヴァンストローム氏は、「日本は成長市場であり世界第2位のマーケット」と位置づけ、今後マーケティングや販売を強化していく方針を示した。

 日本法人のホテルズドットコム・ジャパンは2008年設立で、同年からサイトを運営。2010年5月には、売上高において前年比50%増の伸びを示した。こうした成長を背景に、2010年はマーケティングとウェブサイトのユーザービリティ向上などに対し前年と比べ2倍の投資を導入する。

 また、「まずは認知度の向上が必要」(ホテルズドットコム・ジャパン日本・韓国マーケティングマネージャーの吉原聖豪氏)との考え。特に、日本では30代から40代の女性の海外旅行需要が高いと考えており、この層を主要ターゲットとして広告展開を計画。雑誌広告や交通広告のほか、夏休みなど旅行需要の高まる時期にあわせたキャンペーン広告を実施する予定だ。

 なお、ホテルズドットコムは12万軒のホテルを提供。最低価格保証やホテルズドットコムでのキャンセル料を無料に設定するなどのサービスを実施している。ホテルを主に取り扱うネット系旅行会社では、在庫を他社に卸売りする動きが見られるが、ホテルズドットコムでは今後もホテルの自社販売のみに特化する方針という。ただし、航空会社と提携した取組みなどの可能性はあるという。

 このほか、現在は在庫や価格の面で欧米のホテルが強みであるものの、日本市場を含めアジアではアジア圏内の旅行需要が高いため、アジアのホテルの充実をはかる。


※訂正案内(編集部 6月14日 17時05分)
訂正箇所:2段落目2文目
誤:2010年5月は、ユーザー数や予約件数、予約取扱額などにおいて
 ↓
正:2010年5月には、売上高において