SEISIN GROUP

天神祭で競演 OATA、JTB西日本が旅行商品化

 大阪市内を流れる大川に約100隻の船が行き交う天神祭の船渡御。協同組合大阪府旅行業協会(OATA、徳原昌株理事長)は貸切船で、JTB西日本(日比野健社長)は特別観覧席を設けて旅行商品化、日本三大祭をさらに盛り上げる。

 天神祭は、約1千年前から毎年7月24-25日に開催される大阪の夏の風物詩。本宮の25日夕刻から始まる船渡御がクライマックスで、様々な装飾を施した約100隻の船が大川を行き交う。船と船がすれ違うたびに交わす「大阪締め」、約5千発の奉納花火などが見どころになっている。

 OATAは6年前から、船渡御の船団に加わる貸切船を運航。通常では関係者しか乗船できない船渡御を当事者として堪能できるとあって、貸切船の定員300人は例年早期に完売する人気ぶりだ。参加料金は1人3万5千円で、乗船券のほか弁当や飲み物も付く。祭の参加者に必須の講社の半纏、手ぬぐい、祝い箸などもセットされている。17時に乗船し20時30分ごろ下船する。

 JTB西日本は、天満橋南詰の大川河川敷公園に1千席の特別観覧席を設ける。御伽衆による天神祭や船渡御に関する説明の後、目前で神事を観賞する。船から大阪締めの交換を求められるかもしれない。料金は7千円。6月8日から販売し、売切れ次第終了する。

 そのほか市内主要ホテルでも天神祭を冠した宿泊プランを設定しているほか、大阪市や大阪観光コンベンション協会では訪日外国人向け無料観覧席を設置。官民で天神祭を売り出している。


情報提供:トラベルニュース社