Marriott Bonvoy

チェコ、09年の日本人渡航者数は11.5万人−アクセス向上で渡航者増に期待

  • 2010年4月23日
 チェコセンター観光部は先ごろ、日経BP社の「プラハ・チェコ歴史散歩」の出版記念パーティを開催した。チェコ共和国大使のヤロミール・ノヴォトニー氏は、オーストリア航空(OS)による成田/ウィーン線のデイリー運航や、7月1日より新規開設される全日空(NH)の成田/ミュンヘン線に言及し、「(ウィーンやミュンヘンから)プラハまでそう距離はない。こうした増便を使って旅行者数を昨年より増やしていきたい」と意欲を述べた。

 チェコセンター観光部日本代表の沖中繁男氏も、フィンランド航空(AY)が成田と関空線を増便したことに触れ、「ヘルシンキから中欧の乗り継ぎはいい。訪問者数増へつながるのでは」と期待。同氏によると、世界的な経済危機や新型インフルエンザの影響を受け、外国人訪問者数は8.5%減の約608万人と落ち込んだが、日本市場は新型インフルエンザが落ち着いた9月以降から回復し、前年比6.7%減の11万5000人に踏みとどまったという。

 なお、今回発売されたガイドブックは日系BP社の旅名人ブックスシリーズの中の2冊で、2002年に発売されて以来、今回で5回目の改定となる。沖中氏によると、ガイドブックの発売以来、プラハだけでなく地方都市に興味を持つ層が増えており、チェコ単体のツアー造成も増加しているという。今回から、チェコへの興味・関心の高まりを受けて「プラハ歴史散歩」と「チェコ歴史散歩」の2冊に分冊し、情報量を増やし内容を拡充した。パーティでは著者の沖島博美氏が講演会を行い、アルフォンス・ミュシャの「スラブ叙事詩」を「チェコを売る最大のポイント」と紹介したほか、3週間に渡る取材の体験談を交えながらチェコの魅力を語った。