アコーホテルズ、日本のアウトバウンド獲得へ意欲−日本展開拡大も視野

  • 2010年4月22日
 アコーホテルズは4月20日に日本市場向けのレセプションを実施し、アコーアジアパシフィックセールス&マーケティング担当上席副社長のグラハム・ウィルソン氏を始め世界各地域の代表者が27名来日した。グラハム氏は、アジアパシフィックの市場について、ホテル総数が16ヶ国400軒におよび従業員数がグループ全体の15万人の3分の1にあたる5万人を超えたことを紹介。このうち、「日本市場はアジアパシフィックのホテルの中でもとても重要なポジション」と話し、マーケティング戦略としてマルチブランド戦略をかかげた。さらに、「観光業界と協力しながら日本の市場を広げていきたい」と連携姿勢を示した。今回のプロモーションは、アジアパシフィックの10都市で5000人以上が集まる予定だ。

 日本からのアウトバウンド獲得については、「ヨーロッパだけでなくプーケット、バリ、香港、中国、ソウルなど日本近郊の国々のアコーホテルズにおいても、魅力的なパッケージを作成し日本のお客様を集客することが重要である」と話す。アコージャパン日本地区代表萩原崇氏は、「マーケット全体の回復を待つ中でも日本市場は回復の兆しが見えつつあり、アウトバウンド、インバウンド両方の営業活動に力を入れたい。2010年はワールドカップ、上海万博など、海外でのイベントが多数開催予定のため、特にアウトバウンドは成長が期待される」と意気込む。

 現在日本では、ソフィテル、ノボテル、フォーミュラ、メルキュールの4ブランド9ホテルを展開。荻原氏は、今後の日本市場での展開について、「メルキュールがもっとも大きく、ますますの拡大を視野に入れている」と述べた。また、1年半前に立ち上げたロイヤリティプログラム「Aクラブ」の認知度向上に向け、日本語版ウェブサイトを開設する予定でプロモーションに活用していくという。