フォーシーズンズ・ボラボラ、日本人シェア10%めざす−サイクロン影響なし

  • 2010年2月16日
 フォーシーズンズリゾート・ボラボラは2010年、日本人シェアの拡大をめざす。このほど来日した同ホテルセールス・マネージャーのカヒ・アルノー氏によると、2009年のシェアは宿泊数ベースで7%で、タヒチ全体での約12%に届いていない。この要因としてアルノー氏は、2008年9月であることから認知度が充分でないと分析。その上で、今年は主要ホールセラーの上期商品に組み込まれていることもあって増加を予測し、10%をめざす考えを示した。日本市場では4泊が最も人気が高いことから、日本市場向けに3泊分で4泊を提供するパッケージなども用意した。

 また、現在のところ日本人宿泊者に占めるハネムーンやウェディングでの利用の割合は6割で、ハネムーンではないカップル層やファミリー層も取り込めているという。これは、子どものためだけの島を設けるなど積極的な取り込み策によるところが大きく、今後はインセンティブなど団体需要への対応もめざす。団体向けにも専用のビーチを用意するなど一般客、団体客双方が気兼ねなく過ごせるようにしており、さらに4月には48人乗りのカタマランを導入。カタマランで移動してのプライベートパーティーなども提案し、受注をめざす。これまでのところ日本からのインセンティブ利用はないものの、今回の来日で潜在顧客にもセールスを実施する予定だ。

 なお、2月上旬にタヒチ周辺を襲ったサイクロンについては、影響を受けていないとのこと。「ビーチの清掃など若干の対応は必要だったが、営業には何の支障も出ていない」といい、営業を中止している他ホテルの宿泊予定客の受け入れも実施しているという。