1月の旅行業倒産件数は6件、9.5億円−全業種負債額はJALで210%増

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2010年1月の旅行業倒産件数は6件(前年、以下同:2件)であった。負債額は、サン太陽トラベルの7億円が全体を引き上げて9億5100万円(7000万円)となったが、サン太陽トラベル以外は1億円以下の小型倒産が中心という。また、宿泊業の倒産件数は10件(13件)で、負債総額は167億9600万円(129億6600万円)であった。

 1月は、日本航空(JL)グループ3社が会社更生法の適用を申請したことで、全業種での負債総額が2兆6032億3800万円となり、1月としては戦後最大規模となった。JLグループ3社の負債合計は2兆3221億8100万円で、全体の89.2%を占めている。倒産件数は21.8%減の1063件で、6ヶ月連続で前年を下回っている。

 TSRでは、1月の旅行業の倒産件数は「低水準」としつつ、3月末以降に地方路線の運休、減便などによるJLの法的整理による影響を受ける会社が出る可能性に懸念を示している。