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リーディングホテルズ、10年はMICEなど団体旅行10倍めざす−質向上で達成へ

  • 2010年2月5日
 ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)日本支社は2010年に、MICEなど団体旅行の取り扱いを前年の10倍に拡大する方針だ。LHW日本支社長のベティー・オザキ氏によると、2009年はマーケティングの強化などにより個人客からの直接予約が前年比40%増となるなど好調で、ある程度軌道に乗ってきていることから、「今年は企業、団体に注力して取り込んでいく」方針。すでに団体旅行のコミッションを引き上げる「MICEインセンティブ・プログラム」も開始したほか、専任の営業担当も配置している。

 2009年の個人客の増加は、富裕層のニーズをアンケートで把握して加盟ホテルに伝えたことが大きな要因という。例えば「付加価値」へのニーズが高かったのに対して、加盟ホテルからはアップグレードなどの特典を日本市場のみを対象に提供するケースもあったという。また、銀行や航空会社、ヨットクラブなど富裕層の顧客を抱えつつも競合関係にない企業と連携して新規顧客の獲得も進めており、こうした取り組みにより顧客プログラム「リーダーズクラブ」の会員数も「2年前と比較して2倍」に拡大した。

 また、昨年「LHWブランド」の質向上を推し進め、加盟ホテルの審査基準を厳格化して45軒のホテルと契約を解除。オザキ氏は、これにより利用者が高い水準のサービスを常に受けられるようになったことから、顧客満足度を引き上げることに成功したと自信を示した。