マカオ観光局、「贅沢な休日」をテーマに需要を喚起−40万人達成めざす

2009年1月から10月までは、不況や新型インフルエンザの影響で日本人渡航者数が4.3%減だったが、マカオへの日本人訪問者数は6.2%増の30万6641人。榊原氏は、「デスティネーション・ブランディングが定着した」と好調な理由を挙げた。マカオは2004年から「東洋と西洋が出会う街」をキャッチフレーズに、団塊世代やシニアには「世界遺産の街」、アラフォー世代の女性には「お洒落マカオ」として訴求してきた。2007年からは全世代に向けて「食彩グルメの街」を打ち出している。こうした取り組みが香港から日帰りする観光地ではなく、モノ・デスティネーションとしての認知を高め、24時間以上の滞在者も60%に達する見込みだ。
2009年下期には「若者マカオ旅行企画チャレンジ事業」として、11大学の学生によるプロジェクトを始動。学生による学生のためのプランを2010年1月にも市場に流通させたいと取り組んでいる。このほか、美術系の学生を対象にポスターコンテストを開催したり、新宿駅循環バスとのタイアップなどを実施。また、業界向けにはマカオマラソンクラブの発足やマカオ特別行政区設立10周年にあたりプレスツアーを7本催行した。