旅行業・観光業DX・IT化支援サービス

リゾート・ワールド・セントーサ、シンガポールの売りやすさ向上と好評

  • 2009年12月11日
 ゲンティン・インターナショナル・ジャパンは先ごろ、シンガポールの「リゾート・ワールド・セントーサ」の開業に先立ち、説明会を開催した。同リゾートは東京ディズニーランドとほぼ同じ49万平方メートルの敷地内に、ユニバーサル・スタジオといったテーマパークをはじめとするエンターテイメント施設や6軒のホテル、ショッピングやカジノ施設、MICEやビジネス施設を含む総合型リゾートだ。同社代表取締役日本・韓国代表の笠崎七生氏は「1リゾートではなく1デスティネーションといえる多種多様性がある。今後、観光立国として再生するシンガポールに大きな貢献ができると確信している」とアピールした。

 同リゾートは来春の第1期と2012年の第2期に分けてオープンし、第1期の正式な開業日は近日中に発表する予定。初年は1200万人、2015年には1650万人の来客数を見込み、このうち海外からは2010年に720万人、2015年には980万人を予想する。海外市場ではアジア圏を主力市場としており、日本はインドネシア、マレーシア、中国、インドに次ぐ5番目の位置づけだ。すでにレジャー向けでは大手旅行会社が敷地内にオープンするユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)を含めたパッケージツアーの販売を開始しており、「USSが入ったことで売りやすいデスティネーションになった」と好評だという。

 また、MICEも予約が順調に入っており、人数が4ケタ規模のグループもあるという。同社ではエンターテイメント部門とMICE部門があることから、MICEでは施設の提供のみならずイベントプロダクションのような企画提案から実施までのビジネスも実施している。MICEにおいて新施設は、話題性がある一方で実際のハンドリングが注視されることから、今後もオペレーションの様子を見ながら数を増やしていきたい考えだ。


▽関連記事
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、世界初の大型アトラクションを導入(2009/09/29)

リゾート・ワールド・セントーサ、開業準備順調、日本の高級料亭もオープン(2009/06/17)