3万5000円以上の1位はリッツ・カールトン、2位は帝国ホテル−JDパワー調査

  • 2009年11月30日
 J.D.パワーアジア・パシフィックが実施した「2009年日本ホテル宿泊客満足度調査」によると、1泊3万5000円以上部門で1位になったホテルブランドは「ザ・リッツ・カールトン」で、1000ポイント満点中819ポイントを獲得、4年連続で1位となった。第2位は帝国ホテルで773ポイント。第3位はパン・パシフィックで747ポイント。満足度を構成するファクターとしては、料金が21%で最も大きく、ホテルスタッフが16%、ホテル施設と客室が15%、チェックイン・チェックアウトが12%と続く。ちなみに、グランドハイアット、コンラッド、ザ・ペニンシュラ、パークハイアット、フォーシーズンズホテル、マリオット、マンダリンオリエンタルは、サンプルが少数のため、ランキングから外れている。

 また、1泊1万5000円から3万5000円未満部門では1位がロイヤルパークホテルズで740ポイント、2位はアソシアホテルズ&リゾーツで735ポイント、第3位はリーガロイヤルホテルで714ポイントであった。同部門の満足度を構成するファクターとしては、料金が27%で大きな割合を占め、ホテルスタッフ、客室、ホテル施設がそれぞれ14%と同率になった。

 JDパワーは調査のなかで、この1年間は景気後退により出張の手控えや出張費の削減、国内宿泊旅行の減少などが影響し、顧客獲得競争が熾烈化したと説明。1泊1室あたりの宿泊料金は、すべての部門で昨年よりも1割程度下落しているという。一方で、宿泊予約時の対応や客室の清掃、料飲施設でのスタッフ対応などのサービス力は高まり、宿泊満足度が昨年よりも高まった。ただし、「また、そのホテルに宿泊したい」という意欲は向上せず、再訪意欲の低い顧客は価格を、再訪意欲の高い顧客はバリューの高い宿泊経験などホテルの魅力を重視する傾向があったとしている。

 なお、同調査は今年8月にインターネット上で実施。直近1年間に宿泊したホテルについて、3万2704人から回答を得た。