シルバーシー、スピリットの販売好調−オデル筆頭副社長、日本を重要視

  • 2009年11月24日
 シルバーシー・クルーズの日本地区総販売代理店を務めるインターナショナル・クルーズ・マーケティング(ICM)は先ごろ、同クルーズのアジア・パシフィック担当の筆頭副社長スティーブ・オデル氏の来日にあわせ、来月就航予定の「シルバー・スピリット」および2010年の商品発表会を開催した。オデル氏は「経済状況により世界的に需要が低迷しているなか、日本人乗客数は伸びを示しており、旅行会社やメディアに感謝している」と挨拶。シルバー・スピリットのデビュー・クルーズと夏場の地中海クルーズには、日本人コーディネーターを乗船させることを明らかにした。

 オデル氏は日本市場について「シルバー・スピリットのデビュークルーズで日本人客が約2割を占めるほど日本でも人気が高い」とし、「1994年にシルバーシー・クルーズが設立して以来、日本市場を非常に重要視している。経済情勢の悪化により世界的に需要が低迷しているなか、日本人乗客数は伸びを示している」と話す。具体的な数字を発表していないものの、年間を通じて全乗客数のうち、アジア・パシフィックの乗客が占める割合は2007年が11.3%、続く08年が15%と増加傾向にあり、日本人乗客数はいずれもそのうちの10%を占めているという。

 12月23日に就航するシルバー・スピリットは同社の5隻目の客船になる。総トン数3万6000トン、乗客定員540人と、同社のフリートの中では最大のものとなる。新しいパブリックスペースではナイトクラブスタイルの「スターズ・サパー・クラブ」や、寿司や神戸牛に加えアジア各国の料理が味わえるジャパニーズ・フュージョン・レストラン「セイシン」、屋内外あわせ770平方メートルの広さを誇る「スパ」などが備わる。

 このほか2010年のスケジュールに加え、2011年に実施される「シルバー・スピリット」のワールドクルーズ(1月19日〜5月19日、119泊120日、ロサンゼルス発サザンプトン着)と「シルバー・シャドー」の日本寄港クルーズ(4月27日〜5月7日、9泊10日、東京発上海着)も紹介。ともに予約受付を開始する。