ペニンシュラ上海、滑り出し好調−日本市場はレジャー70%見込む

  • 2009年11月11日
 ザ・ペニンシュラ上海は、10月18日のソフトオープン以降、好調な滑り出しを見せているという。このほど来日した総支配人のポール・チェン氏は、「厳しい環境下でも開業してから毎日宿泊実績が伸びている」と説明。また、「すでにリピートして下さっているお客様がいる」といい、「新しいホテルは興味をそそるもので、こうした好調な推移も当然のこととは思っていないが、リピーターはホテルでの宿泊体験に満足していただけていることを意味しり、大きな自信につながっている」と語った。

 チェン氏は現在の市場動向として、「人々が旅行をしなくなったのではなく、より選択の眼を厳しくしているのではないか」と分析。つまり、「お金を使うことをためらっているのではなく、その対価、バリュー・フォー・マネーを気にしている」という。その上で、ザ・ペニンシュラ・ホテルズはバリュー・フォー・マネーを重要視していることから、そうした動向に適したホテルと自信を見せた。

 日本市場に対しては、航空路線が充実している、ブランドが認知されている、日本人旅行者が質の高さを理解するといった理由から、「大きな可能性がある」と強調。ビジネスとレジャーの比率はビジネスが30%、レジャーが70%程度を想定しているという。すでに東京を含めて他のグループホテルで「旅行会社との良好な関係が構築できている」ことから、上海についても送客に期待を示した。また、来年の上海万博も追い風にしたい考えだ。

 なお、同ホテルはグループ9軒目のホテルで、外灘地区に面している。客室数はスイート55室を含む235室。客室の面積は、標準クラスのデラックスルームで55平方メートルだ。デザインは1920年ごろの上海をイメージし、中国の伝統性を取り入れたアールデコ調でまとめている。レストラン、バー、スパ、宴会場も備えており、グランド・ボールルームではカクテルレセプションで最大1000名、スクール形式で390名を収容可能だ。