スターウッド、中国にホテル100軒を展開へ−中国人アウトバウンドも視野に

  • 2009年10月19日
 スターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドは、2012年までに100軒のホテルを展開する計画だ。現在は、このほど開業したシェラトン済南ホテルで50軒目となり、今後3年強の間に倍増をめざすこととなる。すでに中国でのホテル数は北米に次ぐ第2位で、新規開業予定のホテル軒数も、米国を除けば世界最大。今年もシェラトン済南以外にフォーポイント・バイ・シェラトン広州、東圃、シェラトン仏山の営業を開始しており、さらに年内にル・メリディアン青島、ル・メリディアン重慶−南安、フォーポイント・バイ・シェラトン連雲港、ウェスティン天津も開業する予定だ。

 なお、同社の中国展開の強化は、社長兼最高経営責任者のフリッツ・ヴァン・パッシェン氏によると、中国人のアウトバウンド増加も見据えたもの。パッシェン氏は「中国は、今後数年で、世界最大のアウトバウンドツーリズム市場の一つになるだろう。中国人の海外旅行件数は、年間1億件以上に達すると見られている」と指摘。その上で、「中国人が海外へ旅行する差異には、故郷でも知られているブランドのホテルに滞在する傾向があり、スターウッドのグローバルなビジネスに相当影響がある」とコメントしている。