オクトパストラベル、大手ホテルを予約可能に−日本市場にあわせた展開を

  • 2009年10月15日
 オクトパストラベル・ジャパンは10月14日、新予約システムを導入し、ヒルトンホテルコーポレイション、アコーホテルズ、インターコンチネンタルホテルグループ(IHG)などの大手ホテルチェーンの予約を可能とした。またこれにあわせてオクトパストラベル代表取締役社長のギャレス・ガストン氏が来日、「ホテルの数だけを追うのではなく日本人にあったホテルを増やしたい」と挨拶し、成長市場である日本向けのサービス拡充をはかる考えを示した。

 今回新たに導入したシステムは、グループ会社のガリバーズ・トラベル・アソシエイツ(GTA)が開発した接続エンジン、ダイナミックインベントリー。大手ホテルチェーンの予約システムに直接接続することで、ホテルが提供する最安値の料金での予約やリアルタイムの空室状況を利用できるもの。これにより、これまで2万3000軒だった取扱ホテル数が3万軒に拡充、現在も5社から10社程度のホテルと交渉中だ。さらに、2010年度には日本市場で別の新システム「コロンブス」の導入も予定しており、大手だけでなく単体のホテルやローカルホテルなども時価で予約可能になるため、幅広いニーズに対応できるようになる。

 また、ギャレス氏によると、日本は他国に比べてウェブサイトに求められる情報量が多いという。そのため、駅からホテルまでの行き方や明確な場所、築年数や改装時期に至るまで掲載している。こうした日本向けのサービス拡充を今後も継続していく方針だ。さらに、オクトパストラベル・ジャパン代表取締役社長の下嶋一義氏は2010年度のコロンブス導入も含めて、「来年度は日本を重要マーケットと位置付けて取り組む」と意気込みを述べた。


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