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台北市、「2010台北国際花の博覧会」へ向け積極的なキャンペーン開始

  • 2009年9月24日
 台北市観光局局長の脱宗華氏がJATA世界旅行博にあわせて来日、来年11月に台北で開催される「2010台北花の博覧会」(台北花博)に日本からの観光客を積極的に誘致する姿勢を示した。台北花博は2010年11月6日から翌年4月25日まで、円山公園周辺で開催される。約91ヘクタールの敷地に14のパビリオンが建設される予定で、会期中は約600万人の入場が期待されている。脱氏は「集客目標はまだ明確でない。あまりにも入場者が多くて博覧会としての質が下がるのは避けたい。経済効果についても収益性より、博覧会の目的である環境問題への啓発や人間の交流を重視したい」と述べ、ゆったりと花を楽しみ、環境を考えるきっかけとなる博覧会をめざしていることを強調した。市内や近隣に住む人々に対し、インターネットなどを通じて入場者数などの情報を流し、来場者が集中しないようにする工夫も検討しているという。

 台北市は、つつじや桜などで有名な陽明山のフラワーフェスティバルをはじめ、一年中美しい花々が咲く「花園都市」として知られている。脱氏は「台北市は美しい花の咲く街路樹が多いことでも有名。3月に赤い花を咲かせる木綿(キワタノキ)は特に見事で、北投温泉周辺の桜やツツジもおすすめだ。花を愛する日本人には、特に楽しんでいただけると思う」と語り、花のシーズンにあわせて花博見学の日程を組む旅も紹介した。さらに、台湾では自宅の庭を一般公開する「オープンガーデン」の習慣は今まであまりなかったが、一般家庭や有名な庭園などの見学を含むツアーも企画したいとのことだ。

 台北市は近年、MRTをはじめとする公共交通網の整備が進められており、台北花博に向けてさらなる利便向上が期待されている。また、現在3軒の大型ホテルがオープン準備中であるのをはじめ、既存の宿泊施設の改築、改装も進み、今後、開催までにさらに3000室程度の増加が見込まれるという。小規模ホテルや旅館なども外国客の受け入れに積極的で、手頃な値段の宿泊施設も増えるという。脱氏は日本滞在中に、多くの旅行代理店を訪れる予定。「業界の方々に直接、花博見学を盛り込んだパッケージツアーを企画していただけるよう、お願いする」と意欲的に語った。

 なお、記者会見に先だち、台湾の人気女優グイ・ルンメイ氏が台北花博のキャンペーンのために来日。日本側ではタレントの南明奈氏が親善大使に就任し、注目を集めた。