ロイヤル・カリビアン、中東クルーズ予約が予想以上−周辺国の誘客に寄与

  • 2009年9月10日
 ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)は2010年1月から、ドバイを拠点にした中東クルーズを開始する。RCIによると現在の予約状況は好調で当初の見込みより8%先行しているという。予約客の7割が欧米の3ヶ国で占め、イギリス、アメリカ、ドイツの順に多い。また、中東諸国からも今後、予約の本格化を見込んでいる。

 RCIの中東クルーズは「ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ」を配船。総トン数は9万トンで、1回あたり約2000名の乗客を見込む。ドバイ発着の定点クルーズで、オマーンのマスカットやアラブ首長国連邦のフジャイラとアブダビ、バーレーンのミナ・サルマンをめぐる7泊8日の日程で運航。RCIによると、拠点となるドバイ政府観光局・商務部では今年1年間のクルーズ旅客は26万人になる予測をたてており、来年には99隻の客船が寄港して旅客数は38万3000人になると見込んでいる。

 また、アブダビ観光局は2009年11月から2010年5月の半年間で、アブダビ港の利用客が前年比60%増の約20万人になると予測。オマーン観光省でも2010年のに寄港する客船を40%増と見込み、バーレーンでも観光情報省がクルーズ客船による来客者数が2011までに現在の倍となる約24万人に増加すると期待しているという。


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