スターウッド、日本市場の潜在需要に期待−旅行会社にはニーズにあわせ提案

  • 2009年9月9日
 スターウッド・ホテル&リゾートは9月7日、世界各国のホテル約50軒から担当者が集まりワークショップおよびセミナーを開催した。日本スターウッド・ホテル、グローバルセールス本部長日本韓国地区の矢島隆彦氏は、新型インフルエンザなどの影響を受けていることを認めた上で、「日本マーケットについては潜在的なバジェットの高さがあると各国のホテル担当者は感じている」と話す。会場には、旅行会社や企業のオーガナイザーなど700名が訪れており、積極的に情報交換、商談する姿が見られた。

 矢島氏によると5月6月は新型インフルエンザの影響により、特にハワイやオーストラリアでインセンティブなどの大きなキャンセルが出たという。現在は、ハワイや韓国、バリ、グアムなどの市場から回復してきているものの、アメリカやオーストラリアはまだ「元気がない」状態だという。今後の見通しについては、「インセンティブオーガナイザーは1%の不安も見逃さない。死亡者が出ていることもあり、今後秋以降の流行状況にかかっている」と話す。さらに、「ロングスパンで見れば政治の影響もあるため先を見通すのは難しい」と先行き不透明な状況を語った。

 しかし、今回のセミナーにも700名が来場したこともあり、「製薬会社や家電など元気のいい業種や活発な旅行会社もある」と期待も示している。全体を通じてのキャンペーンやプロモーションはないものの、「各旅行会社のニーズにあわせたサービスを提案することが大事」と述べ、今後もコミュニケーションを密にし来年度以降のビジネスにつなげていく。