「砂の美術館」や「ゆるキャラカップ」 鳥取砂丘でイベント相次ぐ

 鳥取砂丘で今秋からイベントが相次ぐ。3年目を迎える「砂の美術館」や冬の恒例行事に定着した夜間イベント「鳥取砂丘イリュージョン」をはじめ、マニア垂涎の「ゆるキャラカップ」や特産の「らっきょうの花フェア」などが9月中旬から順次開かれる。鳥取空港から直通乗り合いタクシーの運行も始まる。

 砂の美術館は9月18日から、鳥取砂丘情報館サンドパルとっとり隣接地で始まる。日本で唯一「砂」を素材にした彫刻作品を展示する野外美術館で、今回は16-18世紀のオーストリア貴族文化と、音楽家にスポットを当てる。世界遺産に登録されているオーストリアの建造物やハイドン、モーツァルトといった音楽家を砂の彫刻で再現し、夜はライトアップする。9月23日まではオープニング記念イベントとして「音楽と光のファンタジー」を18-20時に実施する。美術館は1月3日までの毎日9-20時まで開館し、観覧料は大人300円。

 鳥取砂丘の砂像展示は、昨年約8ヵ月の期間中に延べ32万人が入館。今春の「2009鳥取・因幡の祭典」オープニングイベントとして開催された「世界砂像フェスティバル」には、約1カ月半の期間中に35万人もの入場者が全国各地から訪れた。

 ゆるキャラカップは11月1日に鳥取砂丘オアシス広場で開かれる。鳥取県のゆるキャラ「トリピー」や名古屋開府400年記念事業の「はち丸」、人気テレビ番組さんまのまんまの「まんまちゃん」など50体以上が参加し、ユーモラスな動きで障害物競走や相撲で優勝を競う。今年は、ゆるキャラの名付け親のみうらじゅんさん、世界で活躍するフレアバーテンダーの前田兄弟もゲストで参加する。前日の10月31日にはプレイベントとして、ゆるキャラとの記念撮影大会やフォトコンテスト、スタンプラリーなど、ゆるキャラと触れ合う催しを予定している。両日とも入場は無料。

 また10月31日と11月1日には「らっきょうの花フェスタ」も行われる。らっきょうは砂丘の特産品で、砂丘周辺にはらっきょう畑が広がっている。あたかも砂丘が紫色になったかのような、らっきょうの花が一面に咲く景観は類例のないもので、今秋初めて地元が売り出そうと開催を計画した。10月下旬からが11月8日ごろまでが見ごろだという。人口1人当たりのカレー消費量が全国一と言われることにちなんで「第1回カレーグランプリin鳥取砂丘」も開かれる。

 20万球以上のイルミネーションが冬の鳥取砂丘を幻想的に演出する「鳥取砂丘イリュージョン」は今年で7回目。12月12-26日の18時から22時に点灯し、砂の美術館と合わせてロマンチックなクリスマスをアピールする。

 鳥取空港から鳥取砂丘を直結する乗り合いジャンボタクシーの試験運行が9月18日から始まる。東京・羽田から12時過ぎに到着する便に合わせ空港を出発し、13時30分と17時30分過ぎに鳥取空港を出発する便に間に合うよう来年1月3日までの土日祝日に運行する。1台あたりの定員は9人。空港−砂丘間を約15分で結び、料金は1人500円。


情報提供:トラベルニュース社