アクセスランキング、1位は若者の旅行動向、夏の予約状況もランクイン
[総評] 今週の1位は、若者の海外旅行離れについての記事となりました。若者の旅行動向は、ビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)2000万人推進室が意識調査を実施するなど、業界内で盛んに議論されてきています。しかし、さまざまな立場の方とお話をしていても、現在のところ「これこそ現代の若者の姿」という共通認識は得られていません。
昨年のJATA世界旅行博でのVWCタウンミーティングでは、若者から「パッケージツアーはベルトコンベアーに乗って運ばれてくるようで魅力がない」といった趣旨の意見が聞かれたそうです。画一的で特徴がないとの指摘なのでしょう。先ごろ来日した欧州の観光局の方とお話した際にも、「ケーキの切り売りではなく、小さくても自分だけのケーキが欲しいのでは」との話題が出ました。
このケーキの例えは、パッケージツアーのあり方と今の若者の受け止め方を良く表しているように思います。そして、「おいしさ」も重要な要素です。特別なケーキでもおいしくなければ意味がありませんから、タウンミーティングの意見は「今のケーキはおいしくなさそうに見える」ということになるのでしょう。
一方、今回の調査記事では学生が、復学した元旅行会社の社員と嬉々として旅行にでかけているということが印象的でした。商品のみならず、旅の魅力を伝えるアプローチ、売り方にも変化が求められています。今後も将来の主要市場になる若者の旅行動向に注目していきたいと思います。
ところで、今週は夏の予約動向の記事も2本入りました。燃油サーチャージ廃止・減額による値ごろ感で大きな増加が望まれていましたが、景気後退のうえに新型インフルエンザも発生し、苦戦している方面も多いようです。かなり安い料金をだして需要喚起をはかる旅行会社や航空会社もあり、方面によって波があったり間際需要も強いようですので、まだまだ巻き返しに期待したいと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(7月第2週:7月6日〜7月10日18時)
第1位
◆特集:「若者の海外旅行離れ」(1)、「時代のリーダー」を対面取材(2009/7/7)
◆特集:「若者の海外旅行離れ」(3)、業界がするべき役割(2009/7/8)
第2位
◆全日空、関空発の国内4路線で休減便を検討−U/Lルール活用は検討中(2009/7/8)
第3位
◆HIS、夏の動向、シルバーウィークに集中、燃油費減で欧州、ハワイが20%増(2009/7/6)
第4位
◆キャセイ、日本支社長交代へ−「第2の故郷でビジネス拡大に尽力」(2009/7/7)
第5位
◆夏休みの海外旅行人数は6%減の210万人か−JTB調査、韓国はプラス成長(2009/7/9)
第6位
◆前田航空局長、日本航空再建は供給拡大も−アライアンス活用の可能性指摘(2009/7/6)
第7位
◆成田/スイス線が増便可能に−航空協議、中部就航やコードシェア拡大で合意(2009/7/7)
第8位
◆キャセイパシフィック航空、日本就航50周年−「最重要市場であり続ける」(2009/7/6)
第9位
◆楽天トラベル、下期は国際展開に注力−海外拠点増、インバウンド送客も強化(2009/7/7)
第10位
◆日本航空、5月の国際線旅客数20%減、全方面で苦戦−利用率15%減も(2009/7/10)
昨年のJATA世界旅行博でのVWCタウンミーティングでは、若者から「パッケージツアーはベルトコンベアーに乗って運ばれてくるようで魅力がない」といった趣旨の意見が聞かれたそうです。画一的で特徴がないとの指摘なのでしょう。先ごろ来日した欧州の観光局の方とお話した際にも、「ケーキの切り売りではなく、小さくても自分だけのケーキが欲しいのでは」との話題が出ました。
このケーキの例えは、パッケージツアーのあり方と今の若者の受け止め方を良く表しているように思います。そして、「おいしさ」も重要な要素です。特別なケーキでもおいしくなければ意味がありませんから、タウンミーティングの意見は「今のケーキはおいしくなさそうに見える」ということになるのでしょう。
一方、今回の調査記事では学生が、復学した元旅行会社の社員と嬉々として旅行にでかけているということが印象的でした。商品のみならず、旅の魅力を伝えるアプローチ、売り方にも変化が求められています。今後も将来の主要市場になる若者の旅行動向に注目していきたいと思います。
ところで、今週は夏の予約動向の記事も2本入りました。燃油サーチャージ廃止・減額による値ごろ感で大きな増加が望まれていましたが、景気後退のうえに新型インフルエンザも発生し、苦戦している方面も多いようです。かなり安い料金をだして需要喚起をはかる旅行会社や航空会社もあり、方面によって波があったり間際需要も強いようですので、まだまだ巻き返しに期待したいと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(7月第2週:7月6日〜7月10日18時)
第1位
◆特集:「若者の海外旅行離れ」(1)、「時代のリーダー」を対面取材(2009/7/7)
◆特集:「若者の海外旅行離れ」(3)、業界がするべき役割(2009/7/8)
第2位
◆全日空、関空発の国内4路線で休減便を検討−U/Lルール活用は検討中(2009/7/8)
第3位
◆HIS、夏の動向、シルバーウィークに集中、燃油費減で欧州、ハワイが20%増(2009/7/6)
第4位
◆キャセイ、日本支社長交代へ−「第2の故郷でビジネス拡大に尽力」(2009/7/7)
第5位
◆夏休みの海外旅行人数は6%減の210万人か−JTB調査、韓国はプラス成長(2009/7/9)
第6位
◆前田航空局長、日本航空再建は供給拡大も−アライアンス活用の可能性指摘(2009/7/6)
第7位
◆成田/スイス線が増便可能に−航空協議、中部就航やコードシェア拡大で合意(2009/7/7)
第8位
◆キャセイパシフィック航空、日本就航50周年−「最重要市場であり続ける」(2009/7/6)
第9位
◆楽天トラベル、下期は国際展開に注力−海外拠点増、インバウンド送客も強化(2009/7/7)
第10位
◆日本航空、5月の国際線旅客数20%減、全方面で苦戦−利用率15%減も(2009/7/10)