ジャパンプライベートジェット、阪急、マンダリンとツアー開発、市場開拓へ

  • 2009年7月9日
 ジャパンプライベートジェットはこのほど、阪急交通社およびマンダリン・オリエンタル・東京を招待し研修旅行を実施。これは、富裕層を対象とした商品開発を目的におこなったもので、3社が協力するかたちで同社のプライベートジェット利用としては初めての旅行商品が造成された。同社代表取締役社長の苅屋敏朗氏は、「プライベートジェットを単なる移動手段ではなく、そのおもしろさや気軽にラグジュアリーな旅行を楽しめることを知ってもらいたい」と述べる。「富裕層といっても色んな人がいる。プライベートジェットならではの魅力を発信し、感性に響く人に体験してもらいたい」と新たな需要を掘り起こすねらいだ。

 ジャパンプライベートジェットによると、これまでは著名人や富裕層などの利用など移動手段としてイメージが強かった。苅屋氏は、「単なる移動手段であれば必要ない。本来は身近に楽しめ思い出深い体験ができるもの」と話す。約3年前から本格的に利用促進のために取り組んでおり、海外で利用するよりも安く手配できることや、国内約80空港を利用できることなどを打ち出していた。今後、旅行会社を通じて商品化することでマーケットの層を広げ新たな需要を取り込んでいく。また、旅行会社にとっても新たな商品造成につながるため、まずは国内での旅行商品開発には積極的に協力していく方針を示した。

 今回の阪急交通社の商品造成については、時間をかけずに記念日を祝いたいという顧客からの要望を受けたジャパンプライベートジェットと、富裕層向けの商品開発を計画していた阪急交通社、マンダリン・オリエンタル・東京のねらいが合致。阪急交通社のロイヤルコレクションの中の特別企画として開発された。


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