新型インフル、日本のキャンセルは通常時の2倍−エクスペディア調査

  • 2009年7月9日
 エクスペディア・ジャパンはこのほど、ウェブサイトでの海外旅行予約に新型インフルエンザがどのように影響したかを調査した。日本および、アメリカ、イギリス、オーストラリアでの状況をそれぞれ比較し、日本のウェブサイトでは他国に比べてキャンセル増加率が高く、通常時の2倍のキャンセルが発生していたことがわかった。また、新型インフルエンザの影響とみられるキャンセルは5月末で収束、6月に入ってから例年並みに回復していた。

 同社では、各国の1月から3月までの平均キャンセル率を基準とし、4月以降の上昇度を比較。日本は世界保健機関(WHO)が緊急委員会を開催した4月25日からの1ヶ月間で平均値より21ポイント増のキャンセル率増加を示した。一方、2番目のオーストラリアは2ポイント、次いで米国で1.3ポイント、イギリスで0.5ポイントとなった。同社では、他国の10倍近いキャンセル率の増加となった日本は4国のうち最も影響を受けたとしている。

 また、日本の予約件数は5月中旬以降収束に向かい始め、6月に入るとキャンセル率は平均レベルに回復。そのうえ、予約を控えていた消費者の反動などから予約件数が堅調に推移し始めているという。